[2009年6月 9日 11:51更新]
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任期半ばを過ぎた4月頃から、福岡市議会の最大会派である自民党市議団の中から出たのだろうか、「現職議長が続投する」との情報がまことしやかに伝えられ、それからまもなくして、ネットでも活字になって流れ始めた。
現在議長である川口浩氏の後任には、南区選出の市議会議員光安力氏がかねてから有力と言われていただけに、取材を進めてみた。水面下でいろいろと画策した形跡がうかがえたが結局、3日に光安氏に決定。いったんかん口令が敷かれ、数日後ようやく地元紙が報じた。
6月15日から市議会は始まり、初日に現職議長が辞任を表明、最終日の23日に選挙が行われ新議長が決定する模様で、それに伴って新人事が発表されるようである。
今回の一連の流れを見ているとそこには、以前から福岡市長選挙に出馬する意欲を持っている川口氏の思惑がにじみ出ている。確かに現職議長の肩書きで市長選に出馬すれば、知名度の点でも非常に有利になるのは間違いない。
今期限りでの引退を内部表明している、光安氏とは別の南区の議員が、裏で動いた形跡もある。国会議員の間で話題になっている議員の世襲制度だが、この議員は自分の実子を後継者にしたい意向があり、現職議長と利害が一致。それで「続投説」の発信源になったとの噂も耳にする。
また、かなり早い段階から前市長の山崎広太郎氏が、川口氏の市長選立候補を強く推しているとの言動も伝わってきていた。
最終的には意欲満々の現議長が、願いかなわず引きずり下ろされた形となった。それだけでなく、今回流布された「続投説」によって、市長選出馬の芽もなくなったように思われる。
川口現議長の若さと政治力は評価されていたものの、同僚議員の間では「策士」として評価されていた。「策士策に溺れる」の具体例が1つ増えたと言えるだろう。
近く行われる総選挙において、福岡市部である1、2、3区すべてで民主党議員が占める可能性は皆無とは言い難い。新しい政権が誕生し勢力図が変われば地方議員にも影響が出るのは必至で、議長ポストをめぐる一連の動きはこうした要素を踏まえたものと言えるかもしれない。
(J)
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