[2009年6月22日 13:01更新]
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(09年6月号掲載)
都市化が進み人口が増加すればゴミや下水、産業廃棄物などの処理施設が当然ながら必要となってくる。最近は技術も大幅に進み、エコ意識も高まってきたことから多くの企業がこの分野でビジネスを展開しており、素晴らしい業績を上げる企業も出始めた。
そんな1社に福岡を発祥の地とする「共和化工」(東京都)がある。だが処理工場の建設など先行投資がかさみ、その返済をめぐってメイン行である西日本シティ銀行の対応が注目を集めている。
共和化工はかつて、群馬県に施設建設を計画した。ところがパートナーとなる会社の代表者が死亡したことから計画は頓挫。さらに借入金の返済をめぐって関係者の間で暴行事件が発生し、捜査当局の調べを受けたという。当局はこの件を突破口に、何らかの事件を想定して捜査に着手する意向だったようだが、事件に発展するのを恐れた関係者が内輪で解決した─との内部情報も聞かれる。
こうした状況の中取りざたされているのは、この建設計画に絡んで共和化工が群馬の金融機関から受けた10億円を超える無担保融資だ。融資に対する保証を一体誰が行ったのか。同社に送り込まれた西日本シティ銀行OBの存在があらためて浮かび上がっている。
またこの計画は、同銀行には内緒で進められていたにもかかわらず、ごたごたが発覚して以降の同銀行融資担当幹部の対応は実に不可解、銀行内でも噂になっているほどだ。かつて本紙は、共和化工側が同幹部に対して繰り返し絵画を贈ってきたと報じたが、群馬の件も、同幹部が籠絡されていることを示す1例と言えるかもしれない。
共和化工は現代表のワンマン体制で周囲はイエスマンの集団。代表の暴走を誰も止められず、メイン銀行まで巻き込まれたというのが実情かもしれないが・・。いずれにしても、融資総額はすでに100億円に上るとの内部情報もある。湯水のごとくつぎ込んだ金が回収できなくなれば、当然責任問題に発展するだろうし、表面化すれば銀行が受けるダメージは計り知れない。
そんなことから共和化工の問題は今や同銀行の「パンドラの箱」と化している。昨年は、返済できなくなった約30億円について何とかごまかし乗り切った。その後も銀行側は「臭い物にふた」とばかりに懸命な努力を続けているようである。
とりあえず、この6月末には決算が待ち構えている。共和化工の今期売上が下がっているのは周知の事実。これまでは何とかしのいできた両社であるが、今回はどの様なテクニックを駆使するのか、社内外の多くの関係者が注視している。
(J)
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