[2009年6月23日 10:33更新]
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かつては九州を代表する建設会社であった「さとうベネック」(大分市松原町)の社長堀誠氏が、6月決算期を前に辞任したとのニュースが飛び込んで来た。
同社は大分県に本社を置きながら福岡や東京にも営業拠点を設け、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いの企業であった。だがバブル期の不動産投資が裏目に出て、購入していた不動産の処分で多額の損失が発生。私的整理を行って07年1月、再発足した。
その後、新代表の下で受注工事の小型化などを行い、引き続きマンション工事などの営業展開をしていたが、昨年秋から始まった金融恐慌の余波で不良債権の発生が相次いだ。また今年に入って同社の安値受注が関係者の間で話題になっていた。
一方、旧さとうベネックの開発・不動産部門は「九州管財」(大分市舞鶴)として存続していたが、今年4月に大分地裁に特別清算手続き開始を申し立て、大半が金融債務であった約126億円の処理を行っていた。この九州管財とは資本関係はないとされていたものの、現さとうベネックの成り行きに注目が集まっていた。
こうした状況から取引先が警戒を強めていた矢先の代表辞任に、関係者の間には波紋が広がっている。
再発足に伴い事業規模も大幅に縮小していた現さとうべネック。だが想定していた200億円前後の売上目標の達成はやはり厳しく、今期は約150億円に落ち込んだようである。また、業界全体の流れから考えても、表面化していないがかなりの回収遅延が起こっている模様。
堀氏は旧さとうベネックにおいては管理部門を担当していただけに、社内からは「人事に無理がある」という声も当初から聞かれていた。それだけに、トップ営業の難しさを実感して自ら辞任したとの同情論も聞かれるが、実際のところは「事実上の解任」という表現が妥当かもしれない。
福岡にも似たような状況の建設会社があることから、さとうべネックの社長交代劇は今後話題となるだろう。
(J)
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