[2009年7月17日 09:39更新]
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政府の減反政策と若者の都会への流出で、日本の農家は衰退の一途を辿り、食糧の自給率は先進国の中でも下位に位置している日本。そんな状況の中、都会での失業率が高くなったこともあって、自然の中での子育てや都会で疲れた若者を故郷が受け入れる運動に、地方の若者たちが動き始めた。
7月11日の土曜日、福岡市内で「農家のこせがれネットワーク 設立決起集会 in九州」が開かれた。同ネットワークは、都会に出ている農家の後継者に対して「故郷に帰って農業を行おう」と呼びかける一方、生産者と意識の高い消費者とを結びつけ新しいネットワークを形成することで、未来の農業を支える新たな仕組み作りを目指しているという。
現在、長崎県・壱岐の出身者が中心となりアスパラなどを生産を始めたという。すでに関東・関西地区への出荷を主力に営業を行っているが、将来の市場開拓や生活の安定など現在農家が抱えている問題の解決し魅力ある農家の実現を目指しているようだ。
壱岐では10数年前、観光を中心にした島おこし運動が始まった。それを進めたのは観光業者が中心で、地元の農家や漁師を無視した運動は、結果的に失敗に終わった。観光客は壱岐を通り越して海の向こう、韓国・釜山へと流れるようになり、今では閑古鳥が鳴いている宿泊施設も多いように聞いている。このような活動が壱岐の再生に一役買うことになれば、素晴らしいことだと思う。
かつて東京農大の醸造関係の学部を卒業した学生が生家に帰って家業の酒造家を引き継ぎ、同大卒業生を中心に情報の交換を行い、美味しい酒が出来るようになった-という話を聞いたことがある。やはり何事も情報は重要で、都会で得た自らの人脈や情報伝達の方法が発達した現在の状況をうまく活用した結果といえるだろう。
また、原料・水・気候などで味が変化する酒も、最近は製造過程の温度調整などは機械によって管理することが可能になっているという。こうした技術の進歩は、地方で美味しい酒を造ろうという若者を支える要因の1つになっており、農業についても同様のことが言えそうである。
自民党にだまされ、JAに詐取され続けてきた農家が、ようやく自立を考える農業経営に1歩踏み出した-こう言えるかもしれない。今後も各地で新しい農家が誕生することを期待したい。
(J)
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