[2009年7月27日 09:05更新]
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(09年7月号「福博噂話」掲載)
博多は古くから海外との交流が盛んで、大陸からの新しい文化や食品の窓口となった歴史がある。饅頭とうどんについても最初に伝わった地とされ、市内の寺には石碑が建立されている。
銘菓鶴の子で知られる「石村萬盛堂」(博多区)は、地元菓子業界においてリーダー的な存在である。時代を先取りする現代表の経営手腕でもってここ数年、店舗の拡大路線を走ってきた。だが低迷する経済状況があだとなったのか失敗色が濃厚に。積極策が裏目に出た形となった。
一方、庶民の味として親しまれているうどんの「ウエスト」(同区)。フランチャイズシステムを採用する同社は、九州・山口地区と関東地区で店舗を展開。日々の現金収入が魅力となって金融機関も積極的に支援した。だが手持ち現金の有効活用を目論んだ現代表が金融商品に手を出したのがきっかけでかなりの痛手を被った模様で、赤字決算を余儀なくされた。
福岡を代表する飲食関連企業の危機。両社のメイン行である福岡銀行はそれぞれの代表と交渉を重ね、人材を派遣して資金管理するなど経営再建に取り組み始めたという。
福銀は「第一経営」「高松組」「レクリス」などの相次ぐ破綻で不良債権が発生し、一般取引先からも不安視されていた。それだけに石村萬盛堂、ウエストへの対応は「銀行の鼎(かなえ)の軽重を問われる」と、かなり慎重に事を進めているようである。
いずれにしても両社が正念場を迎えているのは事実。派遣された銀行関係者も真剣に取り組まないと、福岡銀行の名を汚すことになりかねない。
(J)
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