[2009年8月19日 11:38更新]
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「福岡市民の台所」として知られる長浜の鮮魚市場。同市場の設置者であり市場内業者を監督・指導する立場にある福岡市の市政があらためて問われている。これまで本紙が報じてきた冷凍マグロの架空取引疑惑だけでなく、今度は冷蔵庫整備事業の問題が浮上した。
鮮魚市場に隣接する道路が拡張されるため、福岡市は西冷蔵庫の移転・新設工事を計画。公募型プロポーザル方式を採用し、地元建設JV(共同企業体)5グループが応募し、選考委員会の審査を経て7月には八千代・大高・共栄JVが最優秀提案者に決定した。
ところが「同JVが公募要綱に抵触しているのでは」との情報が本紙に寄せられ、取材する一方、福岡市議会第3委員会所属の市議会議員に情報を提供し真偽確認を依頼した。すると、野党であるはずの自民党議員は、与党時代の習慣からか役所担当者の報告を鵜呑みにし、あっさりと了承した雰囲気が感じられる。
それが最近になって、当初仮契約を急ぎ9月議会で承認を得る予定だったものを、急きょ12月議会へ変更した旨が、市当局から自民党市会議員に報告された模様。報告では、議会提出が遅れる理由は「予算が約2000万円ほどオーバーするために、市役所内部の調整に手間取り、9月議会には間に合わない」。
今ごろになって実におかしな話である。他会派の議員が独自で調査を始めた情報が洩れたのか、さらに司法当局が動き出すのを察知したのか。
そもそも今回の冷蔵庫建設は当初、「福岡冷蔵」(福岡市中央区)が工事を発注し、補償金に手持ち資金を加え不足分を借入金で賄い、1度会社名義にして福岡市に売却。その上で福岡市から賃貸で借りて運営する計画であったという。それが市議会議員の反対で潰れ、今回のようになった-こう語る関係者もいる。
いずれにしても一部関係者が選考委員会をリードして、プロポザール方式を利用したのは事実のようで、このような不正がまかり通るならば、談合以上に悪質と言えるだろう。
(J)
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