[2009年8月20日 12:18更新]
| コメント(0) | トラックバック(0)
総選挙の前は、企業の倒産は比較的少ないものである。40年間情報に携わってきた経験則であるが、今回も例外ではなく、平穏な日が続いている。だが中間決算を控えた9月にはかなりの倒産が予想され、早くも数社の名前が浮上している。
そんな1社に、かつて本欄でも取り上げた「原弘産」(山口県下関市)があり、関係者からの問い合わせが増えだした。
同社は1993年に有限会社として設立。不動産の分譲事業を主力に、最盛時には500億円近い年商をキープ。ここ数年は毎期10億円を超える利益を計上する優良企業として知られ、地元の山口銀行をメインに海外からも資金を調達するなど、積極的な経営方針が奏功。年商も右肩上がりで伸び、関係者からの注目を集めていた。
しかしさらなる飛躍を目論んで、マンション管理会社である「日本ハウズイング」(東京)にTOB(株式公開買い付け)を仕掛け、結局失敗。その上世界金融恐慌に巻き込まれ経営環境は一挙に悪化、資金繰りは大きく狂い始めた。
メイン行の山口銀行も資金回収を始め、手持ち不動産を損切り覚悟で売却。その損失が大きく膨らみ同社の株価は下落の一途をたどり、資金ショート寸前との噂も流れ始めた。
社債の返還を控えて資金繰りは多忙を極めている模様だが、すでに売却できる不動産は売却済みの状態で、「今後の資金調達は困難」との情報も内部から漏れ伝わってくる有様。「破綻は時間の問題」との声も聞かれ、関係者はすでに情報の収集に走り始めている。
幸いにして、福岡にはビジネスでの取引先は少なく、商取引での被害は少ないと言われている。だが経営に関しては親密な関係企業もあるようで、同社が破綻するとかなりの被害が出るとの憶測も聞かれる。
いずれにしても9月に何らかの法的手段は確実と言われ、代表は深夜まで対応に追われているという。
(J)
| コメント(0) | トラックバック(0)
■関連記事