[2009年8月31日 09:00更新]
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長浜の福岡鮮魚市場内で予定されている、福岡市発注の冷蔵庫移転・新設工事。公募型プロポーザル方式を採用し5JVが参加、八千代・大高・共栄JVが最優秀提案者に決定したのだが、この経緯をめぐって問題が生じていることは、かつて本欄で報じた通りである。
当初9月議会提案を予定していたが、選考過程に疑惑が生じたために「調査を行う」という名目で、12月議会へと延期されたことが、先週地元紙によって報じられた。
選考に当たっては学識経験者や関係者12人による選考委員会が設けられたのだが、最終的には運営する「福岡冷蔵」(福岡市中央区)の意向が「強く反映されたのではないか」として、参加企業体から強い不満の声が上がっていた。最近になって、選考委員内部からも不審な点を指摘する証言もあり、農林水産局も再調査に乗り出したようである。
今回の計画にあたっては、安全性を強調しながらも、当初から冷媒材についてはアンモニアありきの考えが先行した。九州国立博物館で先頃発生した事故の教訓が、活かされていたとは到底言えない。
鮮魚市場内には多くの従業員が働き、また都心部に近く利便性が良いところから周辺にはマンションが林立。万が一事故が発生した場合、多数の市民が巻き添えになる可能性が高く、その責任は誰が取るのか疑問の声さえ聞かれだした。
資料によると、少なくとも法的問題はクリアしているようである。だが公共施設であるにもかかわらず、こうした点をおろそかにしていると指摘されても仕方がなく、「福岡市当局は人道的な問題を無視している」との声も聞かれる。
冷蔵庫新設工事に欠陥はなくとも、九州国立博物館のようにメンテナンス工事中に起こることもありうる。福岡市のズサンな管理が横行している鮮魚市場において、絶対にトラブルが起こらないという保証はどこにもない。
先に建設されている東冷蔵庫のトラブルは、かつて福岡市議会でも問題となったことがあり、2年間で数十回起きているとの資料も存在する。
とりあえず問題を先送りした福岡市だが、結局は「問題はなかった」と結論付けるであろうことは容易に想像がつく。そのような対応を取れば、市担当者の責任が追及されることになるのは間違いないだろう。
(J)
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