来る時は、空っぽだったトランクは、気持ちよく送り出してくれる家族への感謝とゴマすりの気持ちのお土産で一杯になり、あっという間に贅沢で楽しい3日間が過ぎ、今日は帰国という最後の早朝、とんでもない事件が起きました。
朝の4時に隣で寝てる友達の1人がトイレに行こうとベットから起きて、転んで額をケガしたのです。
ベットの周りにはケガしそうな物は何1つなく、転んだ本人もどこにぶつけたかわからない。だけど、髪の生え際から眉の近くまで切れててすごい出血です。旅先の、しかも海外での思いもかけないケガに三人三様に慌てました。
フロントに電話し、英語もろくに喋れないにもかかわらず、一大事が伝わったのか、血相を変えた支配人が駆けつけました。額を押さえた2枚目の白いタオルがみるみる血で染まるのを見て、「emergency hospital?」と言ったのが唯一、聞き取れた英語でした。
ホテルの迅速な対応で、少し日本語の話せるスタッフに付き添ってもらいました。不安で一杯の私達はタクシーに乗り、薄暗く人気のない台北の街を、すぐ近くの救急病院へと急ぎました。
友たちが11針縫った額を氷嚢で冷やしながら病院のベッドに横になった時、夜も明けて外は人が行き交い、昨日と同じ台北になっていました。
2つ隣のビルまでトイレの案内をしてくれたスーパーの店員さん、食後に風邪薬を飲もうとしたら白湯を持って来てくれた食堂のおじさん。近くのコンビニで買ったコーヒーをすすりながら、今回の旅行で台湾の人が親切だったことを、3人で話しました。
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