人口4000人足らず、1周18キロの小さな島は以前イギリスの旅行雑誌で「世界の行くべき7つの場所」の一つに紹介された芸術の島。アートの楽園、アートの聖地などと呼ばれここ数年で有名になり、現代芸術に縁がない私が知るくらいです。
岡山の宇野港から乗ったフェリーは、若者や海外からの観光客でいっぱいです。
直島には沢山の現代芸術家の作品があるのですが、ガイド本を見ても現代芸術にまったくとんちんかんな私、知ってる作家の名前は草間彌生、宮島達男の2人。それにコンクリートの打ちっ放しを流行らせた建築家の安東忠雄のたった3人だけです。
でも、「美術館に泊まるホテル」この言葉に惹かれ高速料金1000円の後押しも手伝ってやってきました。 家プロジェクト、地中美術館、ベネッセハウスミュージアムと案内マップを片手に、無料のシャトルバスを乗り継いで鑑賞して回りました。
初めての直島、無理な背伸びして現代芸術を理解しようとしても元々何の素地もないのだから、白紙の状態で作品を感じたいと思って何の事前知識は無しです。
さて、感想は・・とても文字にできません。
生まれて初めて憧れてた高級料理のフォアグラを一口、口に含んだ時の気持ちを思い出します。慣れない食べ物の美味しさが分らない自分にあせりました。
ホテルにチェックインすると、沢山の現代芸術に接し知恵熱でも出そうに疲れ、夜通しの運転の疲れも重なってちょっと昼寝のつもりが皆が起きたのは、ホテルのサービスの夜食のおにぎりを届けてくれた夜の8時過ぎでした。
小さな島で、遅くまで開いてる店もなく、その晩の夕食は小さなおにぎりと冷蔵庫の中のお酒とナッツでしたが誰も不満はありません。
寝るのが惜しくなったおばちゃん一行は、もう一度芸術に触れに深夜のホテル美術館を回ることにしました。
誰もいない静かな中に私たちの靴音とお喋りの声だけが響きます。コンクリートの打ちっ放しの建物は夜になると冷たく感じるのかと思ってたのに、包み込まれるような居心地の良さがあります。
一回りする頃、1枚の絵の前で若いカップルが肩を寄せ合ってずっと眺めてました。
それは幸せそうで微笑ましい光景で、私も若いときこんなデートがしたかったとか口々にいいながら部屋に引き返しました。
2日目の朝、昨日の場違いな戸惑いもなくなり、ここに居てもいいんだと感じました。
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