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男の嫉妬は怖い? 政治家としての「適性」とは

[2007年3月15日 18:36更新]

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(07年3月号掲載) 

「しかし、びっくりしたなあ。突然稲富批判を始めるんだもの」。ある民主党関係者がそうつぶやいた。

博多区内の喫茶店。近くのホテルで開かれた、民主党県連幹部らによる知事選対策会議が終わった直後のことだ。この会議では、知事選の候補者として初めて稲富修二氏の名前が出され、その人選をめぐって激論が展開されていた。

「それは誰です?」。民主党関係者は若手のK.T.氏の名を挙げた。「私の地元支持者の間には稲富擁立に反対の声が多い。『K.T.さん、あなたが出たらどうだ』という意見もある、とね」

「同じ若手なんだから、稲富氏を応援するのが普通では?」。党関係者は「K.I.氏が優勢と見て、乗り替えたのかもね」とニヤニヤ・・。

 

知事選候補の座をめぐっては以前から現職国会議員K.I.氏の名前が挙がり、本人も前向きだとされていた。 確かに会議終了後、K.I.氏と彼を推す元衆議院議員とともにホテル内の喫茶店に消えるK.T.氏の姿を見てはいた。だが稲富氏とK.T.氏は同じ私塾出身で歳も30代。常識的に考えれば稲富氏を推しそうなものだが・・。

「それはね、嫉妬だよ」。別の党関係者がそう解説する。「K.T.は稲富より若いとはいえ、まがりなりにも1期代議士を務めている。だから当然、自分が稲富より格上だと思っている。その自分の名前が出ず稲富の名だけが挙がった。それに我慢ができないんですよ。怖いよね、男の嫉妬はさ」

「ならば、自分で名乗りを挙げればいいじゃないですか」「彼は知事選に立候補したいんじゃない。ただ周囲に、候補者として自分の名前を挙げてほしかっただけなんだよ」

 

「大体ですね、政治家になろうなんて連中は自己評価が異常に高い、ナルシストばっかりですからね」と話すのはあるベテラン政治記者。「考えてみてください。いざ選挙となると、澄ました顔の自分の写真がポスターやらビラやらで街中にばら撒かれるんですよ。思ってもいないことをシャアシャアと言わないといかん時も多々ある。分別のある、普通の人間なら恥ずかしくてできませんよ」

そう聞いて、ある経産省官僚が以前私に語った言葉を思い出した。「彼はすごいよ。さっきまで省の職員を罵倒してたかと思ったら、次の瞬間には支持者の前で土下座して涙を流してるんだ。あれは普通じゃないね」

「彼」とは、数年前に「疑惑の総合商社」と揶揄された、北海道の有名国会議員のことである。

政治家という人種は、どうも、私のような普通の人間には理解できない部分があって当然らしい。そう考えると、K.T.氏の言動は彼の政治家としての「適性」を端的に示したものだったのかもしれない。

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