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[記事カテゴリ:取材こぼれ話]
スポーツ紙が面白い

[2009年12月10日 14:02更新]

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(09年11月号掲載)

普段からスポーツ紙を愛読している。野球やサッカーなどスポーツ全般に興味があるのが理由だが、それだけでなくいわゆる一般紙にない、スポーツ紙特有のコラムや企画が面白いからだ。 

福岡で読めるのは西日本スポーツをはじめいくつかあるが、ほぼ毎日読んでいるのはスポーツニッポンである。

特に2面のコラム「斜説」。通常の「社説」ではないのは「斜に構えて」との思いを込めたのだろうが、その名に違わない。 

歌手の忌野清志郎氏が亡くなった時(5月)には、同氏がアルバム「COVERS」で露骨な反核・反原発ソングを歌っていたことを肯定的に取り上げていた。お行儀のいい一般紙ではちょっと想像できない。そのほかにもかなり思い切った主張が書かれていることがあり、読むのが楽しい。 

 

もちろん、スポーツに関する記事・企画も面白い。最近のお気に入りは最終面で連載している豊田泰光氏の「あのころ僕らは若かった」(毎週火・水曜日掲載)。西鉄ライオンズ黄金期を支えた豊田氏が、プロ野球選手として成長していく中で遭遇した様々なエピソードを綴っているのだが、とにかく豪快で破天荒、今では考えられない話ばかりだ。 

先日、熱烈なライオンズファンである元TNCアナの久保歩氏に取材する機会がありその魅力について話を聞いたのだが(8月号「お耳拝借!」)、久保氏の言葉通りまさにサムライ。同時代に彼らのプレーを見られなかったことが、とても残念に思えてくる。 

 

九州の経済人や行政関係者を大きく取り上げた記事もある。11月10日付最終面は佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長。赤字の市民病院を民間に移譲する案をめぐって辞職、再選したことは知っていた。だがそれだけでなく「営業部」を設置し「いのしし課」を発足させるなど、元官僚らしからぬユニークな政策を展開し、街も活性化しているという。 

本紙でも各自治体の独自の取り組みを扱うことがあるので非常に参考になる。市長の強烈なキャラクターが伝わってくる独特の言い回しや紙面構成も、スポーツ紙らしくてうまいなあと思う。 

 

それに比べて最近の一般紙は、これといった特色がなく面白い記事が少ない。スクラップするに値する記事も。たまにあると、それは社外の専門家や識者が書いたものだったりする。

スポーツ紙にだってしがらみや限界はあるはずだが、記者のスピリッツ・反骨心は当局情報を垂れ流して満足している一般紙よりも断然感じられ、いつも刺激を受けている。

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