[2010年6月 8日 10:54更新]
| コメント(0) | トラックバック(0)
(10年5月号掲載)
本紙が報じているNEXCO西日本SHDのSA、PA運営などをめぐる問題で、朝日新聞が5月10日、「西日本高速会長が国交省の指導無視 子会社トップを兼務」との見出しで「甘い監視体制が不透明なテナント選びなどにつながっているとの指摘もあり、NEXCO西日本は外部委員による調査委員会の設置を決めた」と報じた。
実は、本紙報道直後からこれまで、数社が水面下で取材を開始していたのだがそれが表面化することはなく、全国紙などは一切この問題を報じて来なかった。そのまま2カ月以上が過ぎ、ついに調査委が立ち上げられるという大きな節目を迎え、いくら腰の重いマスコミでもさすがに見逃すわけには行かないだろうと考えていた矢先のことだった。
朝日の報道を契機に数社が追随。これでやっとマスコミの俎上に載った─と胸をなで下ろしている。より多くの読者に知っていただくためには、弱小メディアの本紙などとは比べ物にならない影響力を持つマスコミ各社が報じた方がいいに決まっているからだ。
それにしても、西日本の高速道路を管理運営する会社のトップ、石田孝会長の辞任要求を視野に社内調査が始められたという極めて異常な事態を、いまだに無視し続けている社があるのには恐れ入る。本紙のような小さな、しかも福岡にあるメディアに先行されたことでよっぽど「大手のプライド」を傷付けられたのかとも思ったが、実態はそう単純ではなさそうだ。
別稿で述べた通り、高速道路運営やテナント選定をめぐって文書が出回り始めたのは07年。
「その頃から何度も全国紙などに情報を投げ掛けたが『単なる噂にすぎない』とか何とか言って、取材しようとすらしなかった」
あるNEXCO関係者は苦々しげにこう話す。
インターネットで調べてみるとさすがは高速道路のドン。石田会長を好意的に取り上げるマスコミは多い。
「会長とべったりの新聞、テレビは大阪や福岡に数社あり、営業的にもかなりNEXCOの恩恵を受けているはず。そんな社には、何の期待もしてない」(前出関係者)。
石田会長と近いのはどこの社か。その社がいつ、どのように軌道修正するのか、記事の扱いの大きさや中身は?・・ 読者の皆さんにはぜひ、このような視点を持ってネットなどで情報収集し、各社の紙面を読み比べてほしい。
「これはニュースじゃない」などと言ってたくせに、1社が抜け出すと何も考えずに追い掛ける、知性のかけらも感じられないマスコミの習性も、合わせて覚えておくといいだろう。そうすれば今後、ニュースを読むのがさらにおもしろくなること請け合いである。
| コメント(0) | トラックバック(0)
■関連記事