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松葉杖先生のしゃあしか雑記帳

斉場 三十四 <さいば・みとし>
1943年生、67歳。愛知県瀬戸市出身佐賀県鳥栖市在住。
日本福祉大社会福祉学科卒。
佐賀医科大医学部教授、佐賀大文化教育学部非常勤講師などを経て09年4月より
国際医療福祉大福岡リハビリテーション学部教授
著書に「障害者・高齢者の自立・介護支援と福祉用具」(明石書店)、
「しっかりしろ、日本のバリアフリー」(中央法規出版) など
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「国際医療福祉大学福岡リハビリテーション学部」(大川市)で教授(社会学)を務める斉場三十四氏のコラムが新しくスタートします。

同学部で社会学・社会福祉関連の講義を行う一方、家具の街・大川でバリアフリー家具の製作を提唱するなど活躍中の斉場教授。

教育者として、また生まれつき障がいを持つ者としての視点・立場から、日々遭遇する出来事に思うこと、より暮らしやすい、本当の意味でのバリアフリー社会を目指すための提言を、書きつづっていただきます。


本来ならしとしと降るのが梅雨だったはずが、地球温暖化とやらのせいか、降り出せば土砂降り、梅雨が明けてもじめじめ。妙な天候と同じく、政治も何だか妙である。猫の目のごとく総理大臣がころころと変わる。

この半世紀、日本は経済的な豊かさを求めて走り続けてきた。確かに便利な社会にはなったがその反動なのか、自分の産んだ子どもを放置したり孫が祖父母を殺害するといった家族内のトラブルや、いきなり関係のない人を殺傷する通り魔事件などのニュースが世間を騒がせている。

必死に働いてきた世代が今や高齢者や障がい者として不安とあきらめの中で息をひそめ、孤独死への不安と同居しながら残りの人生を過ごしていかなければならないなんて、明らかに何かを失った、あるいは何かを間違えてしまったと言えるのではないだろうか。

名古屋市の日本福祉大学で学び1966年に着任した最初の仕事場が北九州市の九州労災病院。福岡は温かい人情のあふれる土地柄だと感じた。この温かさに私は育てられてきたといっても過言ではない。

09年4月から国際医療福祉大で教壇に立たせてもらっている。生れつき脳性麻痺(まひ)という障がいを持ち、2本の松葉杖を使って歩く。福祉用具、バリアフリー関係の著書も出してきた。つまりは「重度の歩行障がいのある、口うるさい、扱い難い高齢者」

そんな私ではあるが福岡への感謝の気持ちも含め、このスペースで思い切り書かせていただこうと考えている。皆さんに「しゃあしかね~」と言われるのは承知の上。しばらくの間、楽しんで頂けたら幸いである。

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