世界に認められた自然と人との共生圏“祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク” [2021年1月15日16:56更新]

神話の里・高千穂町の地域おこし協力隊となった福島が、「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」を紹介します。

「ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)」とは、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用しながら持続可能な経済活動を進めるモデル地域として認定された場所です。



世界自然遺産や文化遺産は知られていますが、世界遺産の登録は「顕著な普遍的価値」の自然や文化を厳格に保護することを目的としており、一方でエコパークは自然と人との共生、持続的な発展を目指しそのモデル地域が認定されます。なので、地域の自然だけでなく、地域で育まれてきた歴史や文化も対象となります。


渓谷を活用した棚田


「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」は、大分県竹田市・豊後大野市・佐伯市、宮崎県高千穂町・日之影町・延岡市の地域で構成されています。その6市町に位置する祖母山(1,756m)、傾山(1602m)、大崩山(おおくえやま/1643m)が織りなす、急峻な岩峰や数多の渓谷などの地形と原生的な自然が残り、希少動植物の宝庫が特徴です。



また、古くから山々の恵みを享受し神楽や獅子舞など豊作や安全を祈願する祭礼が伝統的に行われている地域でもあります。こうした自然の作り出した地形とその恵みを大切に、活用しながら受け継ぐ仕組みができている地域だからこそ認定されました。


神様へ奉納する神楽


そんな自然と人とが共生する高千穂町に憧れ、住んでみたいという想いから地域おこし協力隊となり、この「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」の推進を行うアウトドアプログラム開発担当となりましたので、これから様々な高千穂の自然や歴史、文化をご紹介していきます。


長い年月を経てできた渓谷

 

祖母・傾・大崩ユネスコエコパークHP
http://sobokatamuki-br-council.org/

福島優
九州自然歩道フォーラム事務局長/高千穂町地域おこし協力隊
https://kntf.jp/yuswalkhistory/