アベノミクス後の「悪夢」 [2022年6月23日09:04更新]

参院選初日、「日本を取り戻す」前に「再び元気」を取り戻した安倍元総理が応援演説で、「金利を上げ、金融を引き締めると『悪夢』のような時代に戻ってしまう」と述べた。
悪夢という言葉は 第2次安倍内閣前の民主党政権を指しているが、アベノミクスを批判されるのが余程お嫌いな様だ。

安倍・黒田両氏によるアベノミクスは、3本の矢のうち ①大胆な金融政策 及び ②機動的な財政政策の2本まで放ったところで、株価が上がると共に失業率も減ったことで、一定の評価が与えられた。
ただ、投入された資金で企業は内部留保を増やすことに注力、3本目の矢(③民間投資を喚起する成長戦略)が放たれないまま、もたつく間に非正規雇用は増え賃金格差は拡大するという副作用が出ている。

こうしたアベノミクスの綻びが顕在化する前に、安倍氏は病気を理由に首相の座を下りたが、コロナショックに続き、今年に入りウクライナ戦争が勃発、原油や食料価格が高騰しているところに、米国FRBが利上げに踏み切り急激な円安となり、政府と日銀の対応に注目が集まった。

しかし、企業経営を悪化させるという理由で、黒田総裁は金利を上げることに踏み切れず、政府与党も容認している状況だ。
国民の半分は物価高に悲鳴を上げている。
また、円安が続けば 中国をはじめとする外国資本(ハゲタカ)に 国土や資産を収奪されてしまいかねない。

この状況で金利を上げないことに固執するのが本当に正しいと言えるのか。
二人が我が国の安全保障を考えた上で、大局的な判断ができているのか疑わしい。