公明党参議院への挑戦

政権与党の一翼を担う公明党は、現在25名の参議院議員を抱えているが、来年の参議院選挙には比例6名、選挙区6名の計12名の参議院議員が、山口那津男代表の下で、選挙戦を戦うことになって準備を進めている。
小泉郵政選挙時の公明党全盛時代には、全国の比例代表得票において、1000万票を獲得すると幹部が公言していたが、実際には898万票を獲得した実績を持つ。
しかし前回行われた選挙では、比例代表の得票は700万票を割り込む有様で、日本の人口減を先取りした得票に、党幹部も少し軌道修正を考えないと、坂を下り始める事になるだろう。
一般庶民の日常生活を守る、地方議員の選挙から出発した公明党だが、政権与党になってからは半ば自民党にリードされ、先の沖縄知事選挙では創価学会の一部会員から、対立候補である玉城デニー氏へ票が流れ、8万票の差で負けている。
山口代表は公明党らしく信念を持って進まないと、今後離反する支持者が増えて、参議院選挙では議席を減らすことになるだろう。



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糟屋郡に立憲が新人擁立

来年4月の糟屋郡県議会議員選挙に、立憲民主党が新人で若い、冨永芳行氏(35)を、公認候補として発表した。
同選挙区の現職は、自民党の吉松源昭氏、公明党の西尾耕治氏、国民民主党の小池邦博氏、3人の現職である。
来春の選挙には小池氏が勇退する模様で、冨永氏は小池氏の地盤である7町の町職員労働組合(自治労)を、そのまま引き継ぐ為に、朝の街頭活動に加え、各町の自治労の挨拶回りを精力的行っている。
また、現志免町町議会議員の吉田大作氏も立候補に強い意欲を見せているとの噂が流れている。
来春の県議会議員選挙は、吉松氏、西尾氏、冨永氏、吉田氏の4人の選挙戦になる様相が出てきた様だ。



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期待8%の安倍内閣

沖縄の知事選挙は政権与党である自民・公明両党は、要職幹部を先頭に数千人体制で沖縄を訪れ、総力を挙げて語り草になるほどの、凄まじい選挙戦を繰り広げて戦うも、約8万票の大差で、弔い選挙を行ったオール沖縄の玉城デニー氏に敗れた。その後に行われた第四次安倍内閣の誕生は、別名「在庫一掃セール内閣」と呼ばれる始末で、マスコミが行った世論調査の数字が、如実に物語っていたのは言うまでもない。
世論調査に未だに影を落としているのがモリカケ問題で、早く決着を付けたい安倍総理に対して、加計学園の理事長である加計孝太郎氏が、愛媛県今治市で記者会見を行うが、結果は失敗と言って良いだろう。
この状況で参議院選挙に臨んでも、確実に敗北するのは目に見えており、残る起死回生の一手は衆参同時選挙で、早耳の衆議院の先生方は、早くも浮き足立っている。



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戦い済んで

沖縄の翁長知事死去に伴う知事選挙が、9月30日に投開票が行われた結果、オール沖縄が推していた玉城デニー氏(58)が、39万6,632票を獲得して当選した。
公明党は支持母体である、創価学会の幹部を中心にした大量の学会員を沖縄に派遣し、その数は5000人を超えたとも言われている。
しかし学会が得意とする期日前投票も、今回の選挙に限ってはオール沖縄の支持者も、事前に行列を作って投票に行った模様で、予想されていた投票率の59%を超えた結果、自民党・公明党が推薦した佐喜眞候補は落選した。
来年は公明党の原点と言われている、地方議員の統一選挙が行われるが、最近の公明党は学会員の高齢化などもあって、出発点からの軌跡を若干修正しないと、今後の発展は望めないだろう。



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古賀市長選挙・3

今年の古賀市長選挙は任期満了に伴い、11月18日告示、同25日投開票で行われる。
選挙まで約2カ月となって、現中村隆象市長(70)が、今回の選挙に不出馬を26日に記者会見を行い発表したが、この理由として本人は、「やるべきことはやった。今が引退の潮時」と述べ、引退を表明した。
これで、今回の選挙は元古賀市議の奴間健司氏(66)、同元市議の姉川さつき氏(60・自民党推薦)、元古賀市文化協会会長の結城俊子氏(63)の3氏に加え、正式には出馬表明をしていないが、国民民主党関係者の話によると、県議会議員の田辺一城氏(38)も市長選挙の出馬に意欲を示しているとの噂も漏れ聞こえてくる。
各候補とも支持者回りに加え、前回自主投票だった約3500票ともいわれている公明票の獲得を目指し、公明関係者へのアプローチを試みている様だが、今のところ、公明党は静観している模様だ。

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立憲民主党・早良に新人

野党第一党の立憲民主党は、地方組織の強固な拡充を狙って、来年の統一選挙を目標に、立候補者の準備を進めているが、同党の福岡県連は今年2月に設立され、代表に福岡3区選出の衆議院議員山内康一氏が就任し、現在に至っている。
特に県連幹事長に元衆議院議員の藤田一枝氏が就任し、同氏は女性の政治への関心を高める為に、女性政治塾を立ち上げて、熱心な活動を続けていただけに、県議会議員現職の堤かなめ氏(57)を含む、福岡県議会議員3名、福岡市議会議員2名、計5名の女性候補者が出馬するようだ。
藤田一枝氏が地盤としていた福岡3区は、山内康一氏が後継者として健闘し、前回の総選挙では比例復活で当選しており、その選挙区は城南区の一部、早良区、西区に糸島市が全域である。糸島市には県議会議員として、川崎俊丸氏が現職議員として健在で、立憲民主党の旗を立て来年の選挙の準備をしている。
そんな福岡3区の状況下にあって、早良区の県議会議員選挙に立憲民主党の女性候補が、名乗りを挙げてから俄かに騒々しくなってきたのは言うまでもない。
早良区は前回の選挙で、自民党太田満県議会議員17,441票、公明党新開昌彦県議会議員17,034票、保守系無所属の古川忠県議会議員16,817票を獲得し、定数3名の現職議員が活動している。
1位と3位の候補者の差は624票で、3名の現職候補者は過去の実績が有るとは言え、今回の選挙は最後の1票を争う選挙になりそうで、少しでも油断すると落選の宣告を受ける。
4、5位には女性候補が2人で、16,000票を獲得した実績があるだけに、野党共闘が成立して、立憲民主党の女性候補者一人に絞り込めれば、3つの議席を4人の候補者が争い、激しい選挙戦が繰り広げられるだろう。



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激戦が予想される早良区

福岡3区に属する早良選挙区は、北が博多湾に面する百道浜や地行浜から、南は佐賀市や神埼市に接する背振山系の麓まで、福岡市の中でもかなり広い区である。
県議会議員の定数は3議席で、前回の選挙ではトップは自民党の太田満氏で、2位は公明党の新開昌彦氏が続き、3位は参議院選挙にも出馬した古川忠氏で、1位と3位との差は600票で、今回の立憲民主党から出馬する、女性新人が台風の目になっているようだ。
特に公明党は、中央区の大城節子氏が立候補を見合わせ後継者が居ないところから、激戦が予想される早良区に焦点を合わせ、重点地区に指定し総力を投入すると言われている。
前回3位で当選したベテランの古川忠氏は、激戦を予想して地元修猷館高校の卒業生や、名門早稲田大学OBなどへの働きを強め、人脈の掘り起こしを水面下で地道に行って、ベテランらしい戦いぶりだ。
前回1位で当選した太田満氏は初出馬だけに、ご祝儀の票も加わりトップになったが、昔から選挙は2回目の挑戦が厳しいとされ、新人の候補者も同氏の地盤が固まっていないだけに、市議会議員候補とタッグを組んで、猛攻を賭けて来るだろう。

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県議選・中央区に大きな穴

福岡市中央区は天神ビックバンなど大型再開発プロジェクトを抱える、今後市内で一番変貌する地区として、一般市民も注目を集めている選挙区である。
現在の県議会議員は自民党1期生の岳康宏議員と、公明党ベテラン4期生の大城節子議員、国民民主党で2期生の原中誠志議員、3人となっている。しかし公明党の大城節子議員が、今期限りで正式に引退することが決まった。
組織力を持つ公明党所属の議員だけに、当然、後継者を立てると思っていたら、公明党の審査が厳しいのか候補者が現れず、引退表明が近く行われる模様と言われている。



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早良区の県議選情勢

お盆が過ぎても暑い日が続いているが、朝夕は吹く風も涼しさをましており、来年の統一選挙まで残り8ヶ月余りとなり、現職の先生方をはじめ、立候補予定者の動きも活発になってきた。
早良区の県議会議員は前回の選挙結果では、自民党の太田満議員を筆頭に、公明党の新開昌彦議員と無所属の古川忠議員が名を連ねているが、1位と3位の得票数の差は600票と、非常に僅差で競り合っている状態である。
来年の統一選挙には立憲民主党から、女性候補が着々と準備を進めていると聞かれ、仮に女性候補が野党統一候補として、絞り込まれたら、基礎票を持たない候補者に黄色信号が灯ったと、早くも情報が流れ出した。



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鞍手町長選挙の情勢2

前町長徳島眞次容疑者が官製談合防止法違反で逮捕され、出直しの鞍手町町長選挙が、9月4日告示、同9日投開票で行われる。
選挙戦は、同町議会前議長の星正彦氏(65)と、前町議の岡崎邦博氏(63)の一騎打ちの選挙である。
両氏とも、前町長が逮捕された後の選挙だけに、自身が如何にクリーンな人間であるかを強調して、選挙戦を展開している。
前回も前々回も5,000票内外で当落が決まっており、カギを握るのは約1,000から1,500と言われている公明票の行方である。
両氏とも姻戚関係や自己の人脈を駆使して、公明党の支援団体である創価学会幹部に接触し、支援を依頼しているが、公明党は自主投票を決めており、静観している。
投開票日まで2週間余りとなり、両候補の熱意と誠意が、どこまで公明票に届くか、が決め手になると両陣営を知る関係者は語っている。



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早良区県議選

来年の春に行われる統一選挙に向けて、立候補予定の現職議員に加えて、新人候補者も名乗りを上げ始め、大事な選挙運動の一つである、初盆参りが早くも始まった。
早良区の県議会議員の定数は3議席で、前回の選挙では自民党新人の大田満氏がトップ当選しているが、選挙は2期目の当選が難しいと言われており、2番手に公明党の新開昌彦氏が名を連ね、3番手は無所属のベテランである古川忠氏が、根強い地盤を背景にトップとの差は、624票で当選している微妙な選挙区である。
現在水面下で噂されているのが、立憲民主党から出場する女性候補者で、選挙参謀には議員の経験を持つベテランが、地元に張り付いて準備を進めている噂が聞かれ、現職も油断が出来ない厳しい選挙が予想されているようだ。



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参議院福岡選挙区

来年行われる参議院選挙において、二つの政令都市を抱える福岡県選挙区は、3年前の前回選挙から定数が2から3になり、自民、民主両党の指定席に公明党が1議席を確保した。
今回の選挙において民主党現職であった野田国義参議院議員が国民民主党には移行せず、現時点で無所属を表明しているが、参議院選挙の場合は県下一円が選挙区だけに、余程知名度が高ければ別だが、組織に属さない限り難しい選挙になる。
現在野田国義氏のバックには、政界のドンと呼ばれたこともある、寝業師の小沢一郎氏が付いており、どの様な選挙戦で戦うのか興味を持って、多くの人が見ていると言って良いだろう。
自民党の公認候補は一億総活躍大臣である、松山政司議員一人の立候補が予定されおり、公明党の公認候補である下野六太氏も、非常に戦い易い環境になって来た。
共産党もかわの祥子氏を公認候補として、既に発表して選挙活動を行っており、無投票になる事は無く選挙は必ず行われるだろう。
野田国義氏の方針が決まれば、場合によっては野党第一党の立憲民主党も候補者の擁立を決め、選挙戦に突入するのは確実だ。

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公明党は今こそ立党の精神を発揮する時では!!

今の国会の状況を見るとき、財務省は森友・加計学園問題で、文書改ざん問題に最終的な結論を出し、佐川前理財局長以下20名の処分で、この問題の幕引きを図ろうとしている。
麻生副総理兼財務相に至っては、閣僚手当1年分の170万円を国庫に返納することで、副総理兼財務相の座に居座ろうとして、辞任しないとの事。
野党は麻生副総理兼財務相辞職勧告・内閣総辞職の要求を目論む。
公明党は1999年10月第2次小渕政権で自民党との連立を組んで約20年が経過している。
公明党の与党内での役割は「与党内野党」として、自民党の暴走にブレーキをかけることではないか。
公明党の立党精神は「大衆(国民)とともに・・・・」で、言い換えれば、国民目線で政治を行うことだろう。
今こそ立党精神という原点に返り、自民党(安倍内閣)の暴走に真正面から取り組み、国民直視の政治実現に向け、最大に努力をし、汗をかく時期にきている様な気がしてならない。



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福岡市中央区

政令都市の中でも人口が増加している福岡市、特に中央区は若い女性が多く住む地区として注目を集めているが、ワンルームマンションが多く住民の移動も激しく、選挙区にしている候補者は、後援会名簿の作成に苦労している。
中央区県議会議員の現職は自民党の岳康宏議員、公明党の大城節子議員、民進党の原中誠志議員の3名であるが、中でも公明党の選挙運動は国会議員並で、運動員はかなり厳しい活動を強いられ、負担になっているようだ。
今期限りで大城節子議員は、引退を決意されている模様で、党内で男女を問わず、後継者を模索しているが、現時点では後継者の名前は浮上しておらず、大きな穴が空く可能性もあり、関係者は頭を抱えている。

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県議補選・嘉麻市選挙区 新人3氏が立候補予定

吉原太郎県議(83)の死去に伴い3月2日告示、11日に投開票される県議補選・嘉麻市選挙区(定数、改選数ともに1)に立候補予定の説明会が2月13日、嘉麻市役所であった。

2015年にも出馬した不動産会社社長井上誠二氏(59)、故吉原太郎氏の妻の甥で薬剤師の江頭祥一氏(36)、麻生太郎副総理の前秘書の小田忍氏(42)の3氏が出馬予定。
3氏とも、既に自民党県連に公認申請をしている。

2017年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は3万3,593人(男性1万538人、女性1万8,206人)嘉麻市選挙管理員会調査。

前回の選挙では投票率48.78%で現職吉原太郎氏(80)が8,636票、井上誠二氏(56)6,312票。前々回(2011年)で吉原太郎氏11,531票、井上誠二氏5,684票と言う結果であった。

今回、注目されるのは、麻生事務所の猿渡所長が、公明党藤総支部長を通じて初めて創価学会筑豊文化会館を訪問し、支持依頼をしている点である。
他の2人も、当然、同じ様に公明党藤総支部長を通じて創価学会筑豊文化会館を訪問し、支持依頼をしている。

公明党は自主投票を決め、公明票5,000~5,500票の行方で当選が決まる。3陣営は公明票の獲得を目指し、ありとあらゆる手段を講じている。



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嘉麻市の補欠選挙

自民党福岡県連の重鎮だった、嘉麻市選出の吉原太郎氏が1月20日に83歳で急逝されたことで、補欠選挙が3月11日の投開票予定で行われる事になり、立候補予定者の3名は慌ただしく選挙準備を進めているようだ。
吉原太郎氏が突然現職で急逝されたことで、遺族は葬儀や法要に追われていたが、嘉麻市を選挙区とする麻生太郎副総理の秘書であった、小田忍氏(42歳)が余りにも早い出馬表明で周囲を驚かせ、慌てた吉原家は親戚にあたる江頭祥一氏(36歳)に白羽の矢を立てた模様。
過去2回の選挙で吉原太郎氏と戦い、敗れていた井上誠二氏はチャンス到来とばかり、16日出馬表明の記者会見を行った。
いずれも3名が保守系候補だけに、公明党は候補者の推薦はせず自主投票を明言しているが、ここに来て有権者の10%を占めると言われている、創価学会票の流れに注目が集まっていることは間違いない。

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名護市長選挙

2月4日に行われた沖縄県名護市長選挙は、最後までどちらが勝つか分からなかったが、新人で前名護市議の渡具知武豊氏の当選で幕を閉じた。
前回の市長選挙まで公明党は自主投票だったが、今回は推薦を出すなど積極的な協力姿勢が期日前投票となって表れ、全体の投票率は76.9%であるが、その中で期日前投票は44.4%を占め、福岡県の選挙では考えられない高い数字となっている。
多くの有権者が基地移設反対を心の中で思っていても、地域経済の落ち込みを考慮した結果、移設容認の渡具知武豊氏に多くの人が投票したのではなかろうか。
今回の名護市長選挙で、自公連立は一層強固のものになったと思うが、公明党は学会幹部に大きな借りを負ったことになり、その見返りにかなりの労力を強いられるだろう。

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公明党の戦略! ~ 九州地区は比例3と小選挙区1 ~ 小選挙区はどこ?

先の総選挙で、九州地区4議席を目標に、激しい選挙戦を繰り広げてきた公明党は、全国で大きく得票数を減らして議席を失い、九州地区では比例の3議席に終わった。

九州地区の比例だけで4議席というのは難しいと判断、一転して小選挙区での議席確保を狙っているといわれ、小選挙区が11で最も多い福岡県をターゲットにするようだ。

自公連立の隙間から、最近流れてくる噂話では、11人いる自民党代議士先生の年齢や党内における力、公明党との関係を考慮すると、どうやら福岡4区、5区、6区がなぜか話題になっている模様。

公明党の動きに注目!

今年10月の総選挙で公明党は、立候補者全員の当選を目指していたが、民進党の崩壊にもかかわらず、過去に例を見ないほど議席を減らした。

九州地区では比例区で4議席確保を目指していたが、得票数が減少していることもあってか、小選挙区での議席確保を検討し始めたようだ。

福岡県は11の小選挙区があり、いずれも自民党が抑えており、先生方のスキャンダルや講演会が分裂する噂も聞かれず、公明党はどの選挙区に焦点を絞っているのだろうかと噂になっている。

再来年4月の統一選挙や、次回の参議院選挙などをにらんで、年が明ければ動きはさらに活発になるだろう。



 

公明党票の行方

地方組織から出発した公明党は、自公連立が始まって久しく、これまでの自民党にとって公明党の学会票は欠かせない存在だった。

ところが今年の東京都議会議員選挙から異変が見られ、今回の総選挙に影響が出ており、選挙上手な公明党も、「上手の手から水が漏れる」の言葉通り、35の議席を29に減らし話題になっている。

これまで公明党に投票してきた有権者は、暴走する自民党の歯止めとして、公明党を認めていたのだが、長年の自公連立で、公明党は「平和」の二文字を忘れたかのようだ。

これに気付いた公明党支持者の一部が投票を敬遠したようで、比例区投票数の減少となり、700万票の大台を割り込む697票にとどまった。

わが国はどこに進むのか?

東京都議会議員選挙期間中の日曜日は25日だけで、安倍総理は結局街頭演説には出なかったが、翌日26日になってからようやく文京区の小学校体育館で開かれた、自民党支援者を集めた集会に出席したものの、おそらく今後も選挙期間中、総理が街頭演説に立つことはないだろう。

自民党は何とか40議席は確保できそうだが、仮にこれを割り込むようであれば、安倍総理の責任問題が必ず浮上する。

また民進党も二桁の議席が一桁になれば、党執行部の責任問題が湧き上がることは必定で、応援団の基盤である労働組合とも溝ができているといわれているだけに、現執行部のままでは第二の民社党になり下がる危険性は高まるはず。

そして公明党は、国会で自民党と連立を掲げて甘い汁を吸い、東京都議会では都民ファーストと組み、自民党と対立する構図で選挙を行なっているが、末端の学会員にはどういう説明をしているのだろうか。

表題の写真は、大田区の候補者掲示板

安倍内閣にかげり

国会中継を見ていると、野党の質問に鋭さが欠けていることは否めない。
だが安倍総理は質問をはぐらかし、関係ないことを強弁するだけで、多くの国民が余りの横暴さに腹を立ており、与論調査に影響が出て支持率が下がり出した。

国民を小馬鹿にした国会答弁を続けるようであれば、火傷するような熱く、苦いせんじ薬を飲ませるしかない。

次の東京都議会選挙で、自民党の都議会議員の大多数を落選させて打撃を与えることだ。
そうすれば国会を解散せずに、自らの進退を考えるだろう。
自民党の救世主も現れて、野党に政権を渡すことなく自民党の大掃除が出きる。

公明党も初心に戻り、結党の精神を思い出せば、今度こそ国民の中に根を張るだろう。

北九州市議会議員選挙~小倉北区を歩く

政令指定都市の中でも、北九州市は人口減少と高齢化に歯止めが掛からず、今回の市議会議員選挙では議席数を4つ減らした57議席を、80名が競う激しい選挙戦になっている。

北九州市の中心である小倉北区でも、前回の12議席から1議席が減った上に、公明党が候補者を1名増やして3名擁立したため、さらなる激化を招いている有様だ。
前回1議席を確保していた社民党は、現職議員の高齢化で議席確保が難しく、立候補を見送った労組の票が草刈場になっている。

また小倉北区は、候補者が若くなっているだけに、60歳を超えた現職候補者といえども、苦しい選挙になっているようだ。

公明党は新人の冨士川厚子候補が、女性候補としてがんばっている一方、2期目の松岡裕一郎候補が区さんを強いられているようで、党は3名の当選を目指すため重点地区に指定し、九州一円に指令が発せられた模様。


上の写真は、一般社団法人 北九州中小企業経営者協会のホームページより拝借。

選挙ポスター

消費税増税延期が発表されて衆議院解散が消え、一時歩みが止まっていた参議院選挙は、7月10日の投開票日に向けて一斉に走り出した。
定数2議席から1議席増えた福岡選挙区に、公明党の候補者である高瀬ひろみ氏と、自民党安倍総理の二連ポスターの下に、公明党と明記された山口代表の、3人の顔写真入のポスターが、街角でよく見受けられる様になって、安倍総理と公明党の密接な関係を象徴している。
確かに国会議員は自公連立で、密接な関係を強調してもなんら問題は無いと思うが、地方議員は我が身の当落に関係してくるだけに、かなり神経質になっているのは事実だ。
公明党の結党精神は、「地方議員が中心の国民の党」だったと記憶しているが、政党として次第に大きくなり、国会でも連立を組むまでに成長、政権与党の旨味を十二分に味わっているが、創価学会の一部からは不満の声も聞かれる。
公明党国会議員の選挙応援を了解し、理解している自民党の地方議員も、自分の選挙になれば拒否反応を起こすのは当然で、最近はギクシャクしている話を聞くようになった。
今回の参議院福岡選挙区においては、1議席増えた椅子を公明党と共産党の女性候補が激しく争っており、特に共産党の候補が激しく追い上げているだけに、公明党の組織票には限界があり、最後は自民党の支持層に喰い込みかねず、締め付けが一層厳しくなるのは目に見えている。


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井上貴博代議士

2月5日(金)18時30分から、「公明党新春セミナー」が福岡市中央区のホテルニューオータニ博多にて、公明党山口那津代表も東京から駆けつけ、1000名以上の参加者を得て盛大に開催された。
メインは今年の夏に行われる参議院選挙で、比例区の候補者である「あきの公造」氏に加え、定員が1議席増えた福岡地方区の女性候補として、「未来へ、福岡から。」がキャッチコピーである、「高瀬ひろみ」氏のお披露目である。
九州各県の自民、公明両党の国会議員を始め、福岡県内の自治体首長と地方議員が出席し、今回はメインが女性候補だけに、選挙実働部隊である創価学会の、女性幹部が多数出席していたことが注目を集めた。
その中にあって、福岡1区で女性問題や金銭スキャンダルが取り沙汰され、昨年後半から余り公式の場に顔を見せなくなった、井上貴博代議士の理恵夫人が秘書と一緒に、出席者の間へ名刺を持って挨拶して廻り、良い手ごたえがあった様である。
博多の人間は祭りが好きなだけに、いつまでも根に持つことは無く、本人が非を認めて頭を下げ、改めれば物事は上手く納まるもので、ボチボチ出てきて有権者に挨拶して廻る潮時ではなかろうか。
パーティの帰りに寄ったバーで、自民党の重鎮で元衆議院議員の山崎拓先生に会ったのも何かの巡り合わせで、不思議な因縁を感じたものである。


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先手必勝~大家敏志議員の勝ち

 衆参同時選挙が噂される来年の選挙、福岡県は全県一区の選挙区だが、1票の格差是正から定数が2議席増えて、3人区になることが決定した。
ここ数回の福岡における参議院選挙は、自民、民主両党が仲良く議席を分け合い、所属政党の公認を得た時点で、当選が確実になる選挙が続いていたが、今回から1議席増えることを、自民党関係者は想定していた節がうかがえる。
自民党で来年改選を迎える現職の大家敏志参議院議員は、福岡県連を通じて自民党本部に公認を申請、公認を得るやいなや、県内のすべての自民党所属の県会議員と、福岡および北九州両市の市会議員が自筆で署名した推薦を取り付け、自民党県議と市議からの2人目の立候補を防いだ。
大家敏志議員は推薦を自筆で署名した重さを知っており、これで自民党内からの立候補は無くなり、当選をほぼ手中に収めたと言っていいだろう。
一方でこの事は、参議院選挙で候補者擁立を目論んでいる公明党には、決断しやすくなった貸しを作ったようなもので、公明党候補が立候補すれば、福岡11区の自民党衆議院議員の大半は、何らかの支援を公明党から受けているため、一部の票が公明党に回ることは間違いないところで、仮に自民党支持票の一部が公明党に流れても、大家敏志議員の当選は確実。
4年後の参議院選挙では、自民党公認候補が2人になる可能性はあるが、今度の選挙は大家敏志議員の先手必勝が功を奏した。 続きを読む

公明党に期待~特に女性学会員

 安保関連法案の成り行きが注目を集め、安倍内閣に比較的甘い読売や日経新聞での世論調査も、遂に不支持率が支持率を逆転して上回り、このままいけば支持率が30%を割り込むのも時間の問題と思われる。
一旦下がり始めた支持率を戻すのは至難の技で、新国立競技場の建設を白紙に戻しても、安倍総理が期待したような効果は無く、依然と下がり続けている。
市民の目線から平和を提唱し、いまや世界各地で活動を続けている創価学会だが、その活動を政治の世界に持ち込んだ公明党の存在が再び脚光を浴び出した。
公明党が行う政治活動の基礎は、粘り強い創価学会婦人部の活動で、その活動について男性会員は足元にも及ばず、安保関連法案に女性学会員がソッポを向けば、党首や幹部の座も危うくなってくるのは必定。
安倍総理が公明党の幹部と何らかの取引をしても、女性学会員には理路整然と説明し、充分に理解してもらわないと、活動が停止するのは目に見えており、男のメンツなどは通用しない世界だけに、非常に詳しい説明が求められる。
安倍総理が公明党幹部を納得させた手法で、公明党男性幹部が女性会員に説明しても、おそらく納得しないのではなかろうか。
安保法案の対応によっては、政権与党である公明党の真価が問われる正念場になっており、全国の注目を集め始めた。

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参議院福岡選挙区~公明党から候補者?

 来年夏に予定されている参議院選挙は、1票の格差是正から福岡選挙区は議席が増え、現在の2議席から3議席になる可能性が濃くなってきた。
従来の福岡選挙区は2議席で、自民、民主両党で仲良く議席を分け合い、どちらがトップを取るかの選挙で、公認を得た時点で当選が決まる、選挙を行ってきた経緯がある。
衆議院の議席数を反映して暴走気味の安倍内閣は、強気一辺倒の方針を貫き、安保法案にしても国民に十分な説明を行わず、強行採決に持ち込む気配が濃厚だが、その雰囲気は参議院選挙にも窺え、福岡選挙区では議席が増える前から、自民党で2人の候補者を擁立する構えであった。
ところで、自公連立政権により自民党候補者の大半は、公明党の選挙協力を得て当選している議員が多いが、来年予定されている参議院選挙において、公明党は独自の候補者を擁立する気配が濃厚になり、その調整が水面下で進んでいる情報が聞かれる。
参議院選挙は福岡県下11区が1つの選挙区になり、今回改選が予定されている自民党の現職議員は、いくつかの選挙区において評判が悪く、新しく名前が浮上してきた候補者が優位との評判で、早くも落選の噂が流れだしたから怖い。
そのため福岡県全域に組織網を張っている公明党が、独自候補を擁立すれば混戦模様となり、自民現職が一番不利になる構図で、選挙が進められる公算が大になって来た。 続きを読む