石油化学製品の原料となるナフサ(粗製ガソリン)が、中東情勢の影響から調達が困難な状況下、地場中小ゼネコンや下請けにおいては建設資材不足が顕著となっている。
国産ナフサもあるのだが、その原料となる輸入原油が中東に依存していたため製造が困難な状況にある。
更に原油の国家備蓄は250日確保している一方、ナフサに関しては2~3週間分しかなく、既に米国からの輸入や、更には国家備蓄の放出なども始めている。
しかし輸入コストの上昇などもあり、国産ナフサの価格はキロリットル換算で昨年10月~12月の6.56万円から13.4万円まで倍増、戦争が長引けば更なる上昇も考えられる。
4月に入り各メーカーは軒並み販売価格の値上げ、もしくは生産停止や出荷制限、受注停止を示唆しており、これを受け工事現場がストップすることも十分に考えられる状況に陥っている。
令和3年以降、高値が続く木材価格や鋼材価格も再び上昇が加速する中、イラン情勢による石油関連資材・商品高騰は多岐に渡っており、一部では便乗値上げも見受けられ影響を受けない建設業者はいないだろう。
スーパーゼネコンを始め地場大手に関しては、メーカー側も相応の対応を図っており、直ぐに供給停止にはならないだろうが、価格上昇の影響は避けられないものがある。
また地場中小のゼネコンや業者においては、既に奪い合いの中でユニットバスや接着剤を始め、石油関連商品の不足は避けられず、現場ストップの可能性も十分に考えられる。
福岡では、天神、博多駅周辺でホテル建設のラッシュが続いており、既に対応に苦慮している現場も多数あり、仮にホルムズ海峡が通過できるようになったとしても、輸送日数も掛かり国内供給が落ち着くまでは大混乱が当面は続きそうだ。

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