教えて。「3回目接種証明」の意味

国は差別しているのではないか。

政府は、12月下旬までの予定で全国旅行支援をスタートさせた。
旅行代金が なんと40%引き、1泊最大1万1000円支援の大盤振る舞い、福岡県も県内の宿泊代を割り引く同様のサービス「新たな福岡避密の旅」を開始した。

利用するには「ワクチンの3回目接種の証明」か、「陰性証明」が必要という条件があるが、「3回目接種の証明」に何の意味があるのだろう。
どこかの総理のように接種直後に感染する例もある。

厚労省が公表しているデータを見てほしい。

ワクチンの接種歴別の新規陽性者数(8/22-8/28)(元データ)



新規陽性者数は、3回目接種者の数が未接種の数の2倍多い。
宿泊施設にしてみたら 3回目接種者の方が怖いのでは。
10万人あたりで比較しても、年代によっては3回接種した人の方が未接種者より多い。
この結果からは、どちらに優位性があるか断定できない。

10月12日に公表された3回目接種率は 65.6%となっている。
都市部には「全国旅行支援」対応の無料PCR検査・抗原検査を実施する企業があるというが、地方に同様のサービスがあるとは限らない。
国が「ワクチンは強制ではない」、「接種していない人に対して差別してはいけない」と言いながら、国民の約3分の1がサービスを受けられないというのはどういうこと?

岸田総理、加藤厚労大臣、教えて下さい。

松本城天守閣にひとり立つ

出張で長野県松本市を訪ねた。

訪問先の目の前が 松本城だったので、天守閣まで上ってみた。
漆黒の姿の美しさで知られ、現存する最古のうちのお城の一つと言われる松本城、インバウンド客が殺到していた頃は 天守閣まで行列で2時間待ちだったという。

朝一番ということもあって、筆者がお城に入った時は2組ほどいたが、天守閣に辿り着いた時は 自分ひとりだけ、少しだけ 得した気分になった。

長野県は緊急事態宣言の対象地域ではないが、地元の人の話によると観光客は例年の1割未満ということらしい。
オリンピックで訪日する観光客の需要も見込んでいただろうが、それも叶わなくなった。

GoToキャンペーンを批判するのは簡単だが、観光地の現状を見ると両立できないものか、頭を痛める政治家の気持ちも分かる気がする。



 

福岡のホテル事情

福岡ではインバウンドを見込み、後発ながら多くの観光バス会社や小規模のホテル開業ラッシュが続いていたが、今回の新型コロナウイルスの影響で旅行関連企業の売上は激減している。

特にホテルに関しては、開業に至るまでの不動産取得から建設費など設備投資が大きく、全て自前の資金で建設開業していれば良いが、ここ数年でオープンしている多くのホテルは、金融機関や何らかの借り入れで資金を調達しているのが現実、非常に苦しい状況に追い込まれている。

非常事態宣言が解除されたとしても、宿泊客が直ぐに戻るとは思えず、特に資金負担が重い福岡市内のホテルは苦しい状況だけに、格安の売り物件が放出されるのを、資金を既に準備して待っている企業もいるようだ。