カレー激戦区福岡にできた“女王さまのスパカリー”

昨年11月1日、カレー激戦区の福岡に新しいお店がオープンしました。その名も“女王さまのスパカリー”。

どんなお店かと訪ねてみると、店名とは違いとてもかわいらしいお店。淡い青色が特徴のバルコニーもあり、女性一人でも入りやすいです。

店内は、木を基調としつつ、カレーの食材が描かれていたりと落ち着いた雰囲気になっています。カウンターが7席、2人掛けと4人掛けのテーブルが2つずつあります。



メニューは、博多の人気店「樹々杏」の通称“スパイスの女王”と呼ばれるシェフが厳選した26種のスパイスを使用したブレンドカレー。主に下記4種類のカレーから2種類選べるあいがけカレーになります。

①女王さまのオリジナルカレー
②チキンカレー
③シュリンプカレー
④牛すじカレー

さらに+50円でこんにゃくライスに変更でき、糖質・カロリーを抑えたい方にもしっかり食べられるメニューも用意されていました。

今回頼んだのは、①女王さまのオリジナルカレーと④牛すじカレーのあいがけ。



①女王さまのオリジナルカレーは、しっかりと煮込まれたとろみのあるカレーで、野菜の味が全面に出つつ、お肉のコクやスパイスが後からグッときます。
④牛すじカレーは、牛がふんだんに入っており、お肉好きにはたまらない味。一口目から牛肉の味、そしてブレンドされたスパイスの香りのインパクトがあります。

カレーはあまり辛くはなく、テーブルのチリパウダーでお好みの辛さにすることができます。
新しい女王さまの味を楽しみに、行かれてみてはいかがでしょうか?

「女王さまのスパカリー」
住所:福岡市中央区渡辺通4丁目1-20
電話:092ー722ー2766
Instagram:https://www.instagram.com/joosama_supacurry/
営業:11:00~20:30(水曜日定休)
支払:現金、PayPay、楽天ペイ等
喫煙:禁煙

続きを読む

人気の間借りカレー“BootyCurry”

近年カレー激戦区となっている福岡。カレー店だけが載っている雑誌が発売されたりと、今までの本場インドカレーとはまた違ったスパイスカレーが増えています。

中でも夕方から夜に営業している居酒屋やバーを間借りして、ランチタイムにカレーを提供する「間借りカレー」が人気を博しています。
福岡市の中心部、今泉にも人気の間借りカレー屋さんがあります。今泉公園のほど近く、BuRK今泉ビル3階にあるDESIDERATA(デシデラータ)を間借りして営業しているのが“BootyCurry”さんです。
エレベーターで3階に上がり大きな扉をあけると、広い空間で開放感があり大きな窓から光が差し込む、穏やかな雰囲気の店内でした。

カレーは3種あります。
・スパイシーチキンカリー
・ラムキーマ
・シーフードカリー
ただ今回訪れたときは、屋久島の鹿肉が手に入ったとのことで鹿肉のキーマもメニューにありました。

ラムに目がない私は、ラムキーマを選択。驚きなのは、肉の大きさ。ゴロゴロとしてカレーと言うよりはカレー炒めでした。食べ応えがありつつ柔らかいお肉で、ピリッとしたスパイスが箸ならぬスプーンを進ませます。半熟卵とも相性はバツグンで、他では中々味わえない旨さ。



ドリンクもグァバラッシーやクミン茶といったものからビールも飲めるため、カリーの後にのんびりするのもいいですね。

間借りカレー屋さんのため、またどこかへ移動してしまう可能性もあり、興味を持たれた方は、早めにランチで訪れてみてください。

店 名:BootyCurry
住 所:福岡市中央区今泉1-13-5 BuRK今泉 DESIDERATA 3F(https://goo.gl/maps/6HMGdw9v7j4AByDX7
営 業:11:30~16:00(L.O.15:30)
定休日:月曜日
Facebook :https://www.facebook.com/bootycurry81/
Instagram:https://www.instagram.com/bootycurry81/

続きを読む

本格インド料理が楽しめるお店「インド&ジャパン善」

2012年11月末、飲食店激戦区の警固本通りに「インド&ジャパン善」がオープンしました。
北インド人シェフ・ラビさんによる本格的インド料理と、日本のおふくろの味が楽しめます。

店内は、カウンター席とテーブルが4つほど。一番奥の大きなテーブルには7,8人ほどが座れ、グループで来たときでも話しやすい配置です。

今回注文したのは、日替わりカレーセット。今日は「ナスとチキンのカレー」でした。
インドらしいステンレスの大きな皿に大きなナンとカレー、サラダが載ってきます。



サラダには、インド料理独特のニンジンを使ったドレッシングがかかっており、サッパリした味わい。
ナンもラビさんが一枚ずつ丁寧に、タンドール(インド周辺で使われる釜)で焼き上げていきます。
このナン焼きが難しいらしく、ほどよい厚さに広げ、ペタッとタンドールにつけて焼く。表面と裏面の焼き加減を見極めつつ、取り出す。素人にはできない職人技です。
そんな表面はカリッと、中の生地はふわっとしたナンが焼き上がります。

そのまま食べてももちろんおいしいですが、ここはカレーにつけていただきます。
お店でスパイスを調合し、辛みと旨味が合わさったカレーはナンによく合います。
中辛くらいの1倍から、辛いの3倍、大辛の5倍、さらに何倍にでもできます。
一緒に行った知人は30倍を頼んでいました。すごい…。

毎日来ても飽きないよう日替わりでメニューを変え、新しい料理の開発も励まれています。
ごちそうさまでした!

しかし、ここで残念なお知らせ。ビザの問題などがあり、今月21日で閉店するとの事。
毎週の様に通っていただけに、ラビさんのナンがもう食べられないと思うと、非常に寂しい気持ちになります。
あと3週間ですが、一度行かれた方も、行った事が無い方も、是非とも訪問してはいかがでしょう。
---------------------------------
「インド&ジャパン善」
住所:〒810-0023 福岡県福岡市中央区警固2-11-10 高橋ビル1F
電話:092-714-3081
HP:https://www.facebook.com/インドジャパン-善-382105248543739/
営業:11:00~15:00、17:00~23:00(LO 22:30)
支払:現金、クレジット
喫煙:禁煙

続きを読む

第2回カレー展in福岡大丸

昨年、大好評だった様で、今年も「第2回カレー展in福岡大丸」が開催されています。
今年はpart1・part2合わせて計25店舗が出店される模様で、7/25~27がpart1。28~30がpart2になります(出展店舗は下記公式HP参照)。

早速、初日の夕方に訪問してみると、エレベーターで8階に上がった途端、様々なスパイスの香りが漂い思わず笑みがこぼれます。
日本人はやはりカレー好きなのか、会場は大勢の人でごった返していました。

まずは会場内を巡ります。すでに数店舗は売り切れに…!
人気の店舗は早めに行くことをお勧めします。

今泉にある「イビサルテ」と「スパイスロード」がコラボして、ポルトガルのキーマカレーやポークカレーを出しています。
他に、ハンバーグが有名な白金の「グリルmamenoki」は、特製ハンバーグ160gをトッピングしたブラックカレーを提供。

どれも美味しそうで迷いながらも、まず食べたのは赤坂にある「スパイスラボ ブースト」の「チェティナードチキンカレー(¥864-)」。南インドのカレーです。



左側がスパイスが効いているチキンカレーで、右側が野菜を中心としたカレーでした。
細長くてパラパラしたお米のバスマティライスを使用し、南インドの雰囲気を味わえる一品でした。

3日間で店舗が変わるため、27日までに一度、28日以降にもう一度行っても楽しめる「第2回カレー展in福岡大丸」になっていますので、猛暑が続き食欲不振の方もスパイスの効いた美味しいカレーを食べてみませんか。

「第2回カレー展in福岡大丸」
https://www.daimaru.co.jp/fukuoka/curry/

好評につき~口福探訪シリーズ⑥~カレー編

 ◆三分ほど経過したのち、オーダーしたダブルカツカレーが笑顔を添えて配膳された。爽やかな声と笑顔は、価値ある無料のトッピングである。芳醇な香りに抱かれた皿からは、ルーが溢れそうである。カツの厚みは2センチ程度あり、しかも衣で偽装したボリュームでは無い。早く食したいと言う欲望をグッとこらえて、先ずは撮影。しかしこのワンプレートを目の前に、複数枚撮影する事は出来ず、たった一枚だけの撮影になってしまった。

  

【遂に実食_探していたあの味】

◆先ずはルーをスプーンに乗せる。想像以上に粘度が低い。即座に口に運ぶと、野菜系の甘味が舌を覆う。ここで水を含むと、通常であれば味覚が一時遮断されるのだが、このルーの場合、スパイスの辛味が呼び戻される。つまり最初の甘味に続いて、二種類の味が出現する。更にルーだけをもう一口。今度は最初の一口目で感じたような甘味が影を潜め、スパイスが粒だって感じられ、味の輪郭が立体的になる。 

◆次に、ライスだけをすくってみた。粘りを抑えたコメは一粒ずつが粒立ち、ハリとツヤが際立ち、尚且つ口の中で踊る、おかず要らずのライス。コイツは凄い。多分、ガス直火炊きの大火力で旨みをとじこめているものと思われる。新潟産と聞く。しかしこのサラサラ感は一体どのような工程を経ると出現するものか、或いは一定割合で古米が配合されているのか、謎は深い。

 ◆ここで初めて、ルーをライスに絡めて舌に乗せるとどうだろう。スッキリしたライスはルーをほどよく巻き込んで一体感が創出され、今度は旨みが口腔内に一杯広がり、これは三口目四口目も全く同じ感覚でずっと維持継続される。これは非常に珍しい。通常であれば、味に脳が慣れてきて、旨いと言う感覚が枯れるものだが。これは、正しい食材を正しい調理法で正しいタイミングで提供され身体そのものが喜んでいる証左と思われ、本能を呼び覚ますものである。

 ◆更に、ライスの上に鎮座する分厚いとんかつ。時間を調味料にした肉であろうか、その香りと食感はカツ専門店以上のクオリティーで、高齢者にも優しいものである。聞けば、チルド保存の上、二度揚げすることで食感と味わいにこだわっていると言う。欲を言えばカラシが別添であると嬉しい。

 ◆実は、味覚と嗅覚は疲労しやすい為、いくら美味しいものでも一口目が最も旨いと感じ

られても、以降は徐々に脳の興味対象は、味覚から満腹感獲得へと移行するものである。それ故、いくら美味しいと感じても飽きが来るのが普通であり、一般人が霜降り肉や大トロ鮨を多く食せないのは、大脳生理学的に自己防衛本能とも言われる。しかしここのカレーは皿に顔が写り込むまで、ずっとひたすら“旨いッ!”という感覚が継続される。

 【味と空気の調律】

◆美味しい!と、また食べたい♪とは無関係。美味しくても暫くはいいやと思えたり、逆にさほど美味ではないものの、また食べたいと思えるものもある。美味しいし、また食べたいと思えるものは、実はそう多くない。生きるために食事を摂取するのか、食事で生きる事を楽しむのか、人生で摂取できる食物の量には必然的に限りがある。食して感じたのは、素材の良さと手間と時間で味付けする、いわばすっぴん美人。化学調味料や合成保存料などの、所謂厚塗り特殊メイクが多い中で、一際委細を放つ。

  

◆ところで、↑これが何だかお分りになるだろうか。前述のカレーは、フラッシュを焚かないでも綺麗に撮影できたのだが、ルーの水面に光が差し込み、瑞々しい雰囲気が出ていた秘密がこれである。つまり、カウンターでカレーが隠れLED照明でくっきりとライトアップされる。照度も色温度も絶妙。心憎い演出である。

 ◆居合わせたどの客も、うなずきながら食する姿が印象的であった。そう来たか!と思わせ、食べた事は無いがナゼか懐かしい。つまり、身体そのものが自然と欲するような感覚に支配される。ノド越し爽やかなカレーなど、誰もが未体験であろう。その「空気」が『食う気』にさせる店内の空気感と共に、是非一度試されたい。筆者として紹介責任を履行できる素晴らしい味わいである。ただし習慣性が高い事には注意が必要である。

 店舗情報

・北九州市小倉北区堺町一丁目9-22

・熱あつカレー サンタクロース亭

・093-967-7225

※営業時間 11時~14時までの三時間