放置された竹林を有効活用へ~さつま町バイオマスタウン構想

鹿児島県薩摩郡さつま町で、町の特性のひとつである「竹」の有効活用を図り、地方創生へとつなげるための非営利団体「一般社団法人バイオマスタウン」(代表理事:井上章三氏)が設立され、6月17日(金)鹿児島市内の城山観光ホテルで事業概要説明会が開かれた。
井上代表理事によれば、さつま町の孟宗竹林は日本最大級の面積を持っているが、筍生産や竹細工など竹産業の後継者不足で放置竹林が広がっている現状に鑑み、竹を余すところなく有効できるよう、民間企業の最新鋭技術を投入して、さつま町の地方創生に結びつけたい、というのが「バイオマスタウン」設立の目的。
具体的には、孟宗竹を集成材に加工する工場と、集成材として利用された竹の廃棄される部位を、燃料として利用するバイオマス発電所の複合施設を建設し、発電所で発生した廃熱を竹集成材工場に二次利用するというスパイラル効果で、暖房費などの大幅なコストカットが期待できるというのが狙い。
「一般社団法人バイオマスタウン」は、各分野の有識者や産学官と連携を図り、さつま町同様に放置竹林の多い市町村で、竹と地方の特性を活かした「バイオマスタウン」を建設し、地方創生を進めていきたい考えだ。


【企業概要】
商号:一般社団法人バイオマスタウン
代表理事:井上章三
鹿児島本局:鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城屋地1568
TEL:0996-29-4277
FAX:0996-29-4279

続きを読む