月刊はかた

新聞や週刊誌はインターネットの普及で購読者が下降線を辿り、苦しい経営を強いられている。
そんな状況の中で発行を続けているのが「月刊はかた」で、今月も楽しい記事が多く掲載されていた。
発刊当初は薄い小冊子であったがナンバーを見ると382号、少なくとも三十数年は続いていることになる。

その中に、千鳥饅頭総本舗の会長である原田ウルズラさんが、老舗の女将さんとして登場していた。
先代社長の故原田光博氏と結婚し、ドイツから福岡に嫁いで50年は経過していると思われるが、当時はまだ珍しい国際結婚の走りで、老舗菓子店の姑さんから習慣や仕来たりを教わり、随分苦労された事だろうと推察する。

そんな母親ウルズラさんの苦労を見て、育った次男原田健生氏は現在福岡市中央区の今泉本店と電気ビル店の2店舗でパンの店「ブロートラント」を経営、早朝からパンを焼いている。
コロナの逆風が吹いているが、この逆境を乗り越えていくことが母ウルズラさんへの最大の親孝行ではなかろうか。



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プチライブ

九州電力の共創館の1階に、今泉が本店のドイツ風パンショップ、「BRОT LAND」電気ビル店が営業している。
電気ビル店界隈は九州電力を始め、週休二日制の企業が多いため、土曜日にも来店してもらおうと昨年末からミニコンサートを始めるようになり、1月30日土曜日に第2回目が開かれた。
このミニコンサートは、フリーライブ「パンの耳」と名付られており、時には余計なものとして切り捨てられるパンの耳でも、使い方によっては美味しく魅力的になることを考えて命名したものだという。
パンショップは通常通り販売しながら、イートインスペースでのライブで、数年前の今泉本店の創業以来、贔屓にしている関係から応援を兼ねて1回目から聴きに来ているが、肩ひじの張らない、気軽に聞けるミニコンサートだ。
2月も最後の土曜日27日に、予定されていると聞いているが、
このミニコンサートを経験した演奏者の中から、将来プロが出てくるようにでもなれば素晴らしいことで、出発点になることを期待したい。
「継続は力なり」の言葉がある様に、フリーライブ「パンの耳」が呼び水となって、ドイツ風パンショップであるブロートラントが繁盛し、さらに演奏者も成長して、素晴らしいコンサートが行われることを願う。

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小さなフリーライブ「パンの耳」~ブロートラント カフェスペース・片隅にて

パンの店「ブロートラント」電気ビル店で、「パンの耳」と名付けられた小さな音楽会が、11月21日土曜日、午後4時から開かれた。西南学院大学在学中に音楽を通して友人となった、フルートの白馬理絵さん、オーボエの関枝理子さん、ファゴットの江上雄大さんの3人が、アンサンブルを聴いてもらいたくなって始めた演奏会だ。
小さなパン屋さんの片隅で、若い3人が始めた音楽会だけに、連想された「パンの耳」をそのまま、会の名前にしたもので、始まった時の聴衆は僅かに4名だったが、パンを買いに来たお客さんもそのまま椅子に座って耳を傾け、最後は10名を超えるまでになっていた。
週末の午後のひととき、心地よい木管の音色は耳に優しく、聴く人の心にしみいるようで、1時間ほどのミニコンサートだったが、これから会を重ねるごとに、聴く人が増えていくだろうと確信している。
パン屋の主人は若く、毎朝早くから窯の前で働く苦労人だけに、若い音楽家の卵たちとこれからも一緒になって、パンの店の片隅で、週末の午後のひとときを楽しく過ごしていくはずだ。

◆ブロートラント 電気ビル店
福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
電気ビル共創館1F
TEL:092-716-0807


 

フリーライブ「パンの耳」~ブロートラント電気ビル店

今泉の本店に続いて、今年1月オープンしたドイツパンの、「ブロートラント電気ビル店」の喫茶スペースで、フリーライブが開かれる。
店の片隅で、ということから連想して出て来たのが、「パンの耳」。
「パンの耳」は主役ではないけれど、使い方によっては魅力的になるとの想いから、初めて催されるもので、木管三重奏団だけど、演奏するのはクラシックとジャズの名曲。
パンとコーヒーとともに、土曜日夕べのひとときを、ゆっくりくつろがれてはいかがでしょう。

◆フリーライブ 「パンの耳」  vol.1
11月21日(土)  16:00~17:00
ブロートラント 電気ビル店 喫茶スペースにて 演奏は無料
・出演
白馬 理絵(フルート)、関 枝理子(オーボエ)、江上 雄大(ファゴット)
・曲目
J.S.バッハ    インヴェションとシンフォニア
ビル・エヴァンス  ワルツ・フォー・デビー


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