新しいビジネス?

家庭や職場では、ちょっとした体調の変化で救急車を呼ぶほどのことは無く、対応するために昔から置き薬が常備されていた。

定期的に事務所や家庭に配達してくれるヤクルトも、置き薬と同じような営業スタイルで、また20年近く前からはグリコもオフィスグリコとして、自社の食品を事務所に置いてもらい、赤い制帽制服に手押しワゴンの女性が定期的に事務所を訪問、消費された商品を補充している。

わざわざ買いに出かけるのは面倒だが、置いてあれば小腹がすいたときに手を出して食べる、という心理を巧みについた商売だろう。

ところが今度はこの商売形式を、どうやらコンビニが採用するようで、広大な工場や高層の事務所ビルに、清涼飲料の自動販売機だけでなく、いろいろな商品がラインアップされた自動販売機を設置するべく動き始めているようだ。

さらに今後登場する新しい自動販売機は、スイカやニモカなどの交通系IC電子マネーや、ケイタイで決済し、おつりなどのことを考えて、現金決済は出来なくなるシステムに変更されるようだ。

ヤクルト~工場新設~筑前町

人口の減少は町の活性化を失わせるだけに、減少を食い止めるには雇用を確保することがまず先決と、それぞれの自治体は工場用地を造成し、企業誘致に余念が無い。

そんな中、筑前町に㈱ヤクルト(東京都港区)が工場を新設するというニュースが飛び込んできたため、予定地である筑前町の四三嶋工場団地を訪れたところ、予定地では土砂の入れ替え工事が行なわれていた。

これは予定地を造成した際に搬入された土砂が、一部汚染されていたことが原因で、筑前町は直ちにヤクルトへ事情を説明、また地域住民にも丁寧に対応したこともあってトラブルも無く、7月31日までに入れ替え工事は終了する見通し。

筑前町の田頭喜久己町長は、今年4月に無投票で再任され現在3期目。
町の将来の人口減に対する危機感は常に保持しており、地産物産販売店「筑前町ファーマーズマーケットみなみの里」を新設するなど、雇用と定住対策を打ち出している。

今回のヤクルト工場進出にかける、田頭町長の意気込みは熱いものがあり、町民の期待も大きいようだ。