福岡都心部の高額マンション~誰が買う?

福岡市中央区の浄水通りから薬院、桜坂、赤坂、そして大濠、六本松など、福岡都心部では高額マンションが相次いで着工されている。
これらが竣工した暁には一挙に中央区の人口が増加、どこの小学校区に建物を振り分けるか、市役所は線引きの真っ最中だという。
そのすべてで価格帯が発表されている訳ではないが、業界関係者によれば、3LDKで5000万円は下らないだろうということだ。
その価格で売れるのかと一瞬思ったが、よく考えてみれば、高額所得者は全国にいるし、株価2万円で一段と増えており、また海の向こうには爆買いの中国人が溢れている。
中国バブルは崩壊が始まったと昨年来言われ続けているが、先日の春節の時期の訪日客の買物ぶりを見るとただ事ではない。
テレビ東京で「YOUはなにしに日本へ」というバラエティがあり、関空や成田で外国人に来日した目的を面白おかしく取材している番組がある。
再放送だったが、先日は「日本のお土産はなに?」という企画だったが、どういうわけか東南アジア、欧米人とも大多数が買っていたのが、キットカットの抹茶味、翌日、サニーで買って食べてみたが、あんまり好みではなかった。
番組の中でびっくりしたのが、日本の語学学校に短期留学していた19歳の女性で、父親へのお土産として「ひげそり」が5~6個、数10万の「時計」が5~6個」を含めて200万円弱買って帰ろうとしており、大型のキャリーバッグを買い増しし、それらを山積みしたカートを一人で2台、四苦八苦しながら使っていた。
話がそれた。
「虎もハエも叩く」習近平主席が汚職官僚を世界中に手配しており、バブルは崩壊したといわれる中国だが、まだまだ需要は期待できるということなのだろう。
だから前述の業界関係者によれば、販売先は中国人30%、東京20%、福岡以外の道府県人30%、地場福岡で販売するのは20%だという。
投資、つまり賃貸に回すという意味ですか?と尋ねたところ、福岡に100万円前後の家賃を払える高額所得者はほとんどいないから、福岡に遊びに来た時の仮の住まいで、実需ではない、仮需だよ、とのことだったが妙に納得できた。 続きを読む