弥太郎さんも嘆いている

「組織の三菱、人の三井、結束の住友」
日本を代表する三大財閥の特徴を表す言葉だ。
最初に出てくる三菱財閥の創業者は 岩崎弥太郎氏、昨年も大河ドラマで その人物像が紹介され 身近に感じている人も少なくないだろう。

三菱財閥(グループ)は 戦前戦後と経済界を牽引してきたが、最近は国内外の新興企業に押され気味で 勢いに陰りが見られる。
パジェロやランサーといった人気車種を擁し、身近な存在だった三菱自動車は 過去にリコール隠しや燃費不正を重ね信頼を失い、近頃は三菱車を余り見かけなくなった。

また、国産初のジェット旅客機三菱スペースジェット(SJ)の開発を手掛けてきた三菱航空機は一昨年、計画の凍結を発表、期待を寄せていた国民を落胆させた。

そして今度は三菱電機の製造工場で、品質検査の不正が相次いで表面化し問題になっている。
同業他社から攻撃対象になり始め、顧客も他社製品への切り替えを検討しているという。
既に就活の学生の間で話題になっており、怖い話である。

岩崎弥太郎さんも 三菱グループの現状を嘆き、行く末を 案じておられることだろう。