合併話が・・・土壇場で決裂

企業の合併話は、中小企業の場合、「後継者がいない」もしくは、「生き残るため」というのが大部分であり、対等合併というのはなかなか有り得ないことなのだが、最近になって耳にしたゴルフ場の合併話やJAの合併話は、土壇場で決裂したようだ。

両方のケースともに、規模には大小の差があるものの、規模の小さいほうは経営も健全で対等合併のつもりで交渉、九分九厘成功したと判断していたようだが、最後の最後に大きいほうの態度が豹変、決裂し破談となった模様。

簡単に言えば、大きいほうは合併ではなく、救済のための買収だと考えており、最後の段階で本音が出たということなのだろう。

前に進むか廃業か

戦後創業された企業を受け継いだ経営者も高齢化が進み、結婚しない息子や娘を抱えて後継者問題で頭を痛めている。
特に土木や建設業界では、十数年前から腕のよい職人が、高齢で廃業に踏み切る一方で技術が継承されず、慢性的な人手不足に陥っており、最近では現場の交通整理を行うガードマンさえいないため、ガードマンを確保してから受注を図るなど、笑い話のような話さえ聞く時代になってきた。
昔のようにアグラをかいて儲かる時代ではなくなり、夏の暑さや冬の寒さを敬遠する若者が増え、また請負業と呼ばれる建設関連業者は発注者や元請業者から価格を値切られ、逆に職人などからは値上げを要求され、正に請け負けする職種であるため、実子などからも事業の継承を敬遠されている有様。
しかし人口が減少し続けている過疎地から見ると、福岡はまだ恵まれており、後継者がいない企業を探してM&Aを持ちかける、新しいビジネスを動かし始めた金融機関もある。
マイナス金利を逆手にとって、保険を見直して資金を捻出、新しい不動産投資ビジネスを編み出した若い経営者など、張り切って働いているから面白い。


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