住みたい街ランキング第1位~糸島市・体育施設統廃合計画

住みたい街ランキング第1位の糸島市は、前原市、志摩町、二丈町が合併して出来ただけに、公共施設は多い。
当然、同じような施設は耐用年数がきて建替える際に、統廃合が実施されているはずだが、今回の大型予算案の中でも、施設の統廃合と運動公園整備で50億円もの投資を予定しているのが、体育施設の統廃合だ。

なんと豪勢なことよ!と思われるかもしれないが、これは投資した金額の40%が国から交付金として戻ってくる合併推進債を財源に当て込んでいるため。
糸島市運動公園整備計画(案)によれば、廃止の予定に挙がっているのが、志摩体育館、曽根体育館、立花運動場、多久野球場、雷山運動広場の5つの施設。

代わりに整備される運動公園が、糸島市のほぼ中央、平原歴史公園の近くにある、雷山運動広場。
ここに、バスケットボールコート2面が取れるメインアリーナおよび武道場2面を併設、2階には232席×2、計464席のの観客席とトレーニング室を完備した、約7000㎡の多目的体育館を建築、さらにこの周囲に公園児童公園、グランドゴルフ場、屋外スポーツスペースを整備する。
平成34年度末までの完成を目指したい考え。

難点があるとすれば、現在野球場として使用されている多久野球場が、地区の高齢者のグランドゴルフ場としても利用されていることで、多久から雷山運動公園までは相当の距離があるため、高齢者にはそれなりの負担がかかるという点。
しかし、多久野球場は市が民間から借り上げており、コストがかかっている点を考慮すると、仕方のないところではありそうだ。

さらに続く

住みたい街ランキング第1位~糸島市

福岡市西部に位置し、北は玄界灘に臨み、南の背振山系で佐賀県と接している糸島市は、平成22年2月前原市と志摩町、二丈町が合併して出来たもので、福岡市中心部からは電車で30分以内、車でも都市高速道路を使えば、30分もかからないだろう。
海、山、川の自然に恵まれ、花や果実、野菜はもちろん、糸島豚、糸島牛などのブランド肉もあり、魚介類もひじょうに豊富。

2年ほど前に、旅雑誌の「福岡ウォーカー」が「福岡県内の住みたい街」を調査したところ、天神や西新を抑えて、糸島市が堂々の第1位に選ばれたのは、自然がたくさん残っており、住んでみたらさぞかしいいところだろうな、という都会の住人の希望が結果に現れたものだ。
残念ながら、「住んでよかった街」ではなかった。
まだ住んでみたことはいないが、住んでみたらいいところなのだろうな、ということ。
「住んでよかった街」ランキングでは第12位。

ところで平成22年時点で9万8440人だった人口は徐々に増加し、5年後の同27年3月末日段階で9万9877人となり、半年後の9月末時点に10万0029人を記録、10万人越えとなった。
ちなみに、今年3月2日の糸島市役所の公式発表では10万0312名。

この糸島市が、新市庁舎建設に60億円、運動公園整備に50億円、またJR新駅舎建設に15億円、合計すると125億円の大型投資計画を発表した。

新市庁舎は現在地に建設するもので、現庁舎の1.6倍となる1万4000㎡の規模となり、平成36年度中の完成を目指す。

また永年の懸案だったJR新駅舎は、波多江駅と前原駅の間に建築されるもので、新駅予定地前では区画整理事業が進行中で、平成31年春の開業を予定している。

続く