国会議員は「身を切る」覚悟で国政運営を!

6月8日の参院選挙制度協議会を開き、参院各派で議論した。
自民党案は、一票の格差是正と選挙区の合区(鳥取・島根両県、徳島・高知両県)に伴い議席を失った県の救済策として、選挙区と比例代表を会わせて参院定数を6議席増やす。
具体案として、選挙区では有権者が最も多い埼玉県選挙区の定数を2議席増やし(現行6を8に)比例代表の定数を4議席増とする。
比例代表の定数増の理由として、合区により出馬する選挙区を失った候補者を救うためとしている。比例代表制の一部を改正し、事前に定めた順位に従って当選者を決める拘束名簿式の「特定枠」を導入する。
この案に対し、与党公明党は容認する考え方を示したが、立憲民主党、国民民主党などは「党利党略だ」「定数増は国民の理解を得られるのか」「合区対象県の救済案には賛同できない」などの理由で反対した。
自民党は6月12日の党総務会で了承し、今国会に提出、法案成立を目指している。
国会議員の経費として、国の歳出予算額は年間800億円超と言われる。
国会議員の歳費と特別手当(一般に言うボーナス)・文書交通費・立法事務費・政党助成金等々と公設秘書(特別公務員としての政策・第1・第2の3人)も国の経費で賄われる。
選挙の都度、「国会議員は身を切る覚悟で取り組みます」と連発するが、国会議員1人当たりの国庫支出は年間1億円超とも言われている。
地方自治体でも、議員定数削減や議員報酬の引き下げなどで歳出削減に取り組んでいる中、国会議員だけが議員定数を増加する事は疑問が残る。
国庫の財源は改めて言うわけではないが、私達の税金である。



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