鋼のメンタル

「なりすましビラ」で辞職の”美人”元福岡市議が4月選挙に再出馬、というネットニュースが流れている。
昨年10月、全国放送で釈明会見を開き、議員辞職した堀本和歌子氏(41)のことだ。

彼女のSNSでは、「『市民を騙す政治』は間違っていると思います。身を切る改革も貯蓄して市民をダマしていた議員が、あたかも率先してやってきたようなチラシを配布するなど、ウソばかりの世界。わたしはやっぱり政治家のウソは許せません。」
と古巣を批判し、市議選に挑戦する意向を表明している。

話は変わり、県議選(古賀市選挙区)は、2期目を目指す 自民党の吉田健一朗氏(50)以外に立候補はないと見られていたが、告示直前になって 竹下司津男市議(54)が出馬を検討しているとの話が入ってきた。

竹下氏は平成22年11月、42歳で古賀市長に当選したが、その後経歴詐称が発覚し公選法違反で書類送検された。
更に 韓国の新興宗教、キリスト教福音宣教会(通称「摂理」)の元幹部だったことが週刊誌に報じられ、その内容について名誉毀損の裁判で争うなど話題になった。

1期4年は全うするも、こうした影響もあり同26年11月の市長選で落選することに。
しかし、4年半の浪人を経て、同31年4月の古賀市議会議員選挙(定員19)に立候補、5位で当選し現在に至る。
現時点で竹下氏の最終的な方向性についての確認は取れていないが、自民の国会議員が背中を押しているとの噂もある。

2人を例に挙げたが、共通するのは「鋼のメンタル」。
選挙に勝って公人にならなければ、世間の目を気にせず気ままに生きていただろうに、当選後、あることから 週刊誌やテレビの格好のネタとして報じられ、集中砲火を浴びることに。
立ち上がれないくらい精神的ダメージを受けたと想像する。
ところが、いったん身を引きながら 再び表舞台に戻ろうとしている。

メンタルがガラスの私は、桜を愛でながらつくづく一般人で良かったと思う。

謝らない謝罪会見に渇っ!

28日、なりすまし市議として一躍有名になった堀本氏の記者会見があった。
ワイドショーも生中継する中、約1時間半、終始低姿勢で 記者らの厳しい質問に答えつつ、時折涙ぐみながら反省の弁を繰り返した。
つい5日前までは自撮り動画をSNSにアップしていた女性が、突然全国のマスコミに追いかけられ、奈落の底に突き落とされた気分だろう。
その点に関してだけは同情を禁じ得ない。

しかし、全て弁護士と綿密に打ち合わせした想定問答の通りで、「正義感からやった」「真実を伝えたいという気持ち」「陥れる気持ちはなかった」「事実だけを書けば名誉棄損に当たらないだろうと思った」などと、言わゆる 「バカのふり」して真摯に反省している態度で同情を買うことで 鎮静化する作戦という印象だった。

気になったのが、堀本氏が「(なりすましの対象の)当該男性には本当に申し訳ないことをした。直接会って謝罪したい」と述べていながら、一方で、当該男性が過去に統一教会との関わりの中で いついつ誰と何をしたと 丁寧に説明したことだ。

謝罪したい相手が 嫌がる内容を わざわざテレビカメラの前で 長々としゃべるだろうか?
これを聞いて、謝っていないということがよく分かった。
同情の余地なし。

福岡市議会・「福岡令和会」誕生

4月7日に行われた福岡市議会議員選挙で、62人の市議会議員が新たに誕生した。

選挙前に「みらい無所属の会」へ天野浩議員(西区選出)が参加し、同会は4人の市議会議員で構成され、会長に国分徳彦議員が就任していた。

今回の選挙で各議員が当選証書を受け取った後に、橋田和義議員(中央区選出)と堀本和歌子議員(博多区選出)の2人が新たに加わり、総勢6名の議員で、新会派「福岡令和会」として発足したようだ。



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博多区の市議選

告示まで残り1週間を切り、各候補者は選管からの事前審査も終わり、選挙事務所も慌ただしく動いている。
博多区の福岡市議会議員定数は9名で、今のところ現職5名、新人5名の計10名の立候補が予定されている。
自民党は現職南原茂氏(65)、みらい福岡の鬼塚昌宏氏(46)、高島市長に最も近い自民新福岡の福田衛氏(47)に加え、無所属川口浩氏(58)にも推薦を出し、公認と推薦候補は4名となる。
一方公明は現職古川清文氏(50)、今回勇退する石田氏の後任には川上たえ氏(44)の2名、共産は勇退する比江島氏に代わり木村拓史氏(32)が出馬を予定している。
この他に新人では、立憲民主から元カルガリー冬季オリンピック銀メダリスト山田由美子氏(50)、日本維新の会から堀本和歌子氏(37)、元衆院議員の新開裕司氏(50)らが立候補予定しているようである。
現職組は有利に選挙戦を進めており、更に組織力のある公明、共産の新人と続き、残りの議席を新人3名が争う様相だ。
立憲民主党の支持率は他の野党より高く、山田氏の名前はスピードスケートの分野では知名度はあるものの、一般市民にどれ程知られているかは未知数である。
新開氏も衆院議員の経験があるとは言っても、比例区での当選で知名度には難点がある様に思われ、また日本維新の会の堀本氏は知名度においては、他の候補より劣り、日本維新の会の風も吹くかどうか不明である。
残り1議席を、新人3名で争うことになるだろう。



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