シェアハウス~現代版共同住宅

これまで車は家族で1台だったが、田舎では家族一人ひとりが1台ずつ所有する時代になっている。
ところが都市部では駐車場やガソリン代など車の維持経費と公共交通機関との関係で、逆に所有するのではなく、時間借りなどでシェアする時代になってきた。
同じことが住宅事情にも現れてきたようだ。
一昔前までは、全国から人の集まる東京・大阪等の大都市には長屋風の、6帖の畳の間と1坪ほどの台所だけの木造アパートがごく一般的な存在で、風呂・トイレ・洗面所は部屋の外のものを共同で使用するのが、定番であった。
時代が変わって、一人ひとりのプライバシーが大事にされるようになってからは、ワンルームマンションが主流になったものの、現在ではシェアハウスが流行し始めているようだ。
これは若いヒトを中心に、人とのつながりやコミュニケーションを大事にして、年齢や職業の異なる人たちと生活して、刺激を受けたいという意識が強まっていることが理由に上げられている。
また都会における一人暮らしは犯罪や事故に巻き込まれることが多くなり、不安が高まっていることから、共同で生活することで不安材料が減少、光熱費などの生活費の削減にもつながるという、現実的な理由もあるようだ。
大和ハウス工業はこうした現代版共同住宅と言える、シェアハウスの市場拡大を狙って都心のオフィスビルを中心に、改装する事業計画を作成している。
過去には中小企業が中心となり、ごく小さな市場を形成してきたが、大手が本格的に参入することで注目が集まり、飛躍的に拡大することになる、かもしれない。


続きを読む

大和ハウス工業~仮称・プレミスト千早中央公園開発へ

1週間ほど前、福岡中央銀行本店隣にある、旧日本たばこ産業・JT福岡ビルを来年5月末までに解体し、その後の250戸から300戸程度の分譲マンション開発に向けて動き始めたことを報告したが、東区千早でも大型マンション開発計画が具体化し始めたようだ。
「仮称・千早中央公園プロジェクト」は、218戸・15階建。
国道3号線沿いで、福岡県警第一機動隊の向かい側、福岡スバルポルシェセンターの西隣だから、住居表示では福岡市東区千早4丁目14番、その次はおそらく13号ないし14号。
31階建の「プレミスト千早タワーツインマーク」518戸は、「千早中央公園」のワンブロック東側。
ちなみに、㈱鴻池組が設計および施工を請け負う。


上の写真は、千早駅東側で、水谷側から見た様子だが、駅越しに頭を出しているマンションが千早タワーツインマーク。

続きを読む

旧JT福岡ビル~解体して分譲マンション開発へ

福岡中央銀行本店の隣、中央区役所の斜め向かいにある、旧日本たばこ産業・JT福岡ビルは、昨年11月の入札で最低落札金額36億円のところ、分譲マンション「プレミスト」シリーズで有名な大和ハウス工業(大阪市北区)が、予想を大きく上回る52億円(坪単価300万円)で落札し、大きな話題を集めたが、ここにきてようやく分譲マンション開発に向けて、動き出したようだ。
まずは来年5月末までに、地上8階、地下1階の建物の解体工事を完了させ、その後250戸から300戸前後の分譲マンションが開発される見通し。
ちなみに、工事は大林組が請け負う。


続きを読む

福岡都心部の高額マンション~誰が買う?

福岡市中央区の浄水通りから薬院、桜坂、赤坂、そして大濠、六本松など、福岡都心部では高額マンションが相次いで着工されている。
これらが竣工した暁には一挙に中央区の人口が増加、どこの小学校区に建物を振り分けるか、市役所は線引きの真っ最中だという。
そのすべてで価格帯が発表されている訳ではないが、業界関係者によれば、3LDKで5000万円は下らないだろうということだ。
その価格で売れるのかと一瞬思ったが、よく考えてみれば、高額所得者は全国にいるし、株価2万円で一段と増えており、また海の向こうには爆買いの中国人が溢れている。
中国バブルは崩壊が始まったと昨年来言われ続けているが、先日の春節の時期の訪日客の買物ぶりを見るとただ事ではない。
テレビ東京で「YOUはなにしに日本へ」というバラエティがあり、関空や成田で外国人に来日した目的を面白おかしく取材している番組がある。
再放送だったが、先日は「日本のお土産はなに?」という企画だったが、どういうわけか東南アジア、欧米人とも大多数が買っていたのが、キットカットの抹茶味、翌日、サニーで買って食べてみたが、あんまり好みではなかった。
番組の中でびっくりしたのが、日本の語学学校に短期留学していた19歳の女性で、父親へのお土産として「ひげそり」が5~6個、数10万の「時計」が5~6個」を含めて200万円弱買って帰ろうとしており、大型のキャリーバッグを買い増しし、それらを山積みしたカートを一人で2台、四苦八苦しながら使っていた。
話がそれた。
「虎もハエも叩く」習近平主席が汚職官僚を世界中に手配しており、バブルは崩壊したといわれる中国だが、まだまだ需要は期待できるということなのだろう。
だから前述の業界関係者によれば、販売先は中国人30%、東京20%、福岡以外の道府県人30%、地場福岡で販売するのは20%だという。
投資、つまり賃貸に回すという意味ですか?と尋ねたところ、福岡に100万円前後の家賃を払える高額所得者はほとんどいないから、福岡に遊びに来た時の仮の住まいで、実需ではない、仮需だよ、とのことだったが妙に納得できた。 続きを読む