~アルキニストゆうの道~ 第3回 英彦山と山岳信仰

参道を登りきると、奉幣殿(ほうへいでん)に到着します。
天平12(740)年建立といわれていますが、現在のものは江戸時代初めの元和2(1616)年に、細川忠興(当時の小倉藩主)によって再建。明治40年に国の重要文化財に指定されました。境内にある神札授与所にはベンチがあり、休憩することができます。トイレは、授与所の裏にあるスロープカー駅にあります。
三重につくられた社務所の屋根は、厳かな雰囲気。社務所前にある神池にはコイやニジマスが泳いでおり、この水は上部の「天ノ水分神(あめのみくまりのかみ)」から流れています。天ノ水分神は、流水を疎通、分配することを掌る神として崇められています。この神水は英彦山への修験者が必ず水筒に入れて飲用とお守りとして用いたものでした。最近では、不老長寿の御神水として知られています。水源は岩の間から流れる「円通の滝」よりきている霊水です。
奉幣殿の右に建つのが「上宮参道鳥居」。ここから上宮を目指して約2時間弱ほどで登っていきます。

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