筥崎宮 ~ 放生会の幕出し

お盆も終わり、一息ついていたところに、筥崎宮から「放生会 幕出し」の案内状が届いた。

「筥崎宮放生会」は、「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」という、1000年以上続く祭りであり神事、そして「幕出し」はお祭り好きな博多の旦那衆が、箱崎浜の松原の一部を幔幕で仕切って、商家や町内ごとに宴会を楽しんだのが始まりといわれており、一方では博多山笠の期間中、店や家庭をかえりみず、好きなことばかりしてきた旦那衆に、ごりょんさんが新しい着物をねだって買ってもらい、お披露目する場であるともいわれている。

新ショウガや「梨も柿も放生会」で知られた「筥崎宮放生会」は、9月12日から18日まで開かれ、参道には多くの露天夜店が出ている。

戦後まもなく廃れていたが、博多町人文化連盟の方々が復活させた「放生会 幕出し」、今では筥崎宮が音頭を取り、振交会世話人を中心に毎年、境内の「清明殿」で、地元財界人が多数参加して盛大に行なわれている。

日中はまだまだ暑いが、朝夕は過ぎし易くなっており、秋はすぐそこまで来た。