衆議院補欠選挙 ~ 愛媛3区

万葉の時代から知られていた道後温泉で有名な愛媛県は、最近話題の加計学園獣医学部新設地として、また前知事が国会に登場するなど、一段と有名になった。

その愛媛県第3区で自民党の先生が今年3月ガンで亡くなられ、10月22日に補欠選挙が行なわれることになり、立候補予定者が次々に名乗りを上げている。

一般的に、現職の議員が亡くなられた補欠選挙は「弔い合戦」と称され、夫人や子息が出馬するのが通例で、故人の意思を継承することを合言葉として有権者の情に訴え、圧倒的な強さを発揮してきた実績がある。

今回は、安倍総理の支持率が低下する中、友人が理事長を務める獣医学部新設では、愛媛県や今治市から巨額の税金が投入されていることもあり、選挙の雰囲気は決して良好とは言い難い。

弔い合戦のために、故人の次男が立候補すると表明しているが、早くもマスコミで女性問題が暴露されており、自民党は苦しい選挙戦を強いらるようだ。



写真出典:朝日新聞

 

愛媛3区・青森4区・新潟5区 ~ トリプル補欠選挙・10月22日

今年の自民党大会で、総裁任期を3期9年に延長した頃、安倍総理は自信満々だったが、「もり・かけ」問題や閣僚の相次ぐ不祥事、現・旧官僚の忖度と暴露問題で支持率は急落した。

内閣改造を断行し、新しいメンバーで3度目の船出をしたものの暗雲は漂ったままで、この後、嵐が吹き荒れることになるのか、それとも薄日が差し始めるのか、10月22日の衆議院補欠選挙の行方に関心が集まっている。

10月10日告示、10月22日投開票となる補欠選挙、当初は3月に亡くなられた白石徹議員の愛媛3区だけだったが、青森4区で木村太郎議員が、また新潟5区では自民党長島忠美議員も亡くなれたことで、急遽トリプル選挙となり、自民党内が慌しくなっている。

補欠選挙は、親族が後継候補に立候補する弔い合戦に持っていくことが、勝ち抜く最強の戦術といわれているが、なにぶんにも有権者の間では、安倍総理の信用度が非常に低いことが難点で、特に愛媛県は、懸案の加計学園獣医学部で新校舎の設計図面が流出し、獣医学棟の最上階に豪華なワインセラーの存在などが明らかにされたため、一段と信頼性が失墜することになった。

その一方で、①愛媛3区は、今治市を含まない。②立候補予定の自民党白石氏、民進党白石氏ともに、獣医学部推進派。③元文部官僚の加戸守行前愛媛県知事は、先月の閉会中審査で、獣医学部新設を擁護応援した。

だから、愛媛3区は自民党が勝つという見方があることも確かだが、192億円といわれる建築費の半分、96億円を今治市と愛媛県が負担しなければならず、予断は許さない状況だ。

補欠選挙・10月22日投開票 ~ 青森4区・愛媛3区

自民党青森4区選出の木村太郎衆議院議員(52)が、本日25日未明、ガンで亡くなった。
木村氏は当選7回、細田派。

当然補欠選挙が行なわれることになるが、公職選挙法第33条の2、第2項の規定によれば、10月10日告示、22日投開票となる。

この日程は、3月に死去した愛媛3区選出の白石徹自民党衆議院議員の補欠選挙と重なる。

ちなみに、今治市は愛媛2区。