SAGA ARENAは大丈夫か?

現在佐賀県は、5月13日のオープンに向けて SAGA ARENA(佐賀アリーナ)の建設を進めているところで、最近はその全体像を見ることができるようになった。
B’zがこけら落とし公演を行うことも決定し、佐賀県民の期待は膨らむばかりだ。



こうした中、現場を見た人たちから 先行きを心配する声が聞こえてきた。
それは アリーナの外側全体に施工された屋根材が至る所で凹んでいるというのだ。

近くに行く機会があったので 目視してみたところ、確かに凹んでおり「ボコボコ材」という形容がピッタリだった。
竣工前でこの状態なので、今後暴風雨に晒されると更に酷い状態になるというのは考え過ぎか。

昨年9月には福岡県みやま市で、竣工前の文化センターが台風の影響で雨漏りしたことがあった。
過去にナゴヤドームで、屋根に構造的な欠陥が見つかり、傘を差して野球観戦をしたという話もあったが、この屋根材は問題ないのだろうか。

B’zのコンサートで雨傘を差すことはないとは思うが、ボコボコ材を見ていると 本当に不安になってくる。

   

情報公開に消極的な自治体

平成26年に一般競争入札が行われるも不落となり、その後予定価格が4億5千万円引き上げられ 中堅ゼネコンが落札した太宰府市総合体育館建築工事について、市民が市が作成した見積額に関する資料を情報公開請求したが、市は一部を非公開としていた。

市民側は非公開処分の取り消しを求め提訴していたが、福岡地裁は30日、処分の取り消しを命じる判決を下した。

仕事柄、国や自治体に情報公開請求をすることがあるが、黒塗りの箇所があまりにも多いことに驚く。
個人情報の部分は仕方ないとしても、業者選考の際の点数や金額などまで黒塗りになるから意味不明だ。

首長の権限が異様に強い、地方のガラパゴス自治体ほど その傾向が見られる。
これは、安倍政権が「赤木ファイル」や「桜を見る会」の関連資料などを ひた隠しするなど、悪しきお手本を示してきた結果だろう。

ちなみに、弊社の調べでは、体育館建設の一般競争入札が不落になることは 下図の様に、珍しくない。
偶然とは思うが、4つの体育館の設計は 同じ設計会社だ。