先日の総選挙 ~ 投票こぼれ話・その2 出口調査員編

今から20年ほど前、初めての小選挙区選挙で、子どもが通っていた小学校の体育館にしつらえてあった投票所から出てくると、左腕にNHKの腕章をつけたお兄さんから呼び止められ、出口調査というものを初めて経験したことがある。

今でこそ選挙のたびに、出口調査が期日前投票所の玄関前で行なわれており、当落予想の重要な資料となっているが、当時はまだそれほど重要視されてなかった様な気がする。

その重要な出口調査は、TV各局が独自でやっているはずで、県内選挙区の投票所は数が多いから、アルバイトした人はいないかな~と思いながら探したところ、身近におられました。

で、お話を伺いましたところ、某民放TV局の仕事で、4つの小学校区、つまり投票所4ヶ所を担当された様子。

20年近く前に取材された出口調査は、担当者から質問された回答を、担当者が自分で用紙に書き込む形だったと記憶しているが、某民放局のやり方は、①アンケート用紙に自分で記入した貰う方法で、また②アンケートをお願いする際は、必ず3人から4人、間を空けてお願いする、そして③1つの投票所で45名以上の方々に書いて貰い、数時間おきの定時に、放送局に直接報告するというのが責務だったようだ。

お願いして断られるケースもありましたけど、それこそ出口調査という言葉がニュースでよく流れていましたので、声を掛けられるのを待っておられた方々も多かったという。

ちなみに、アルバイト料は、前回の立会人の方よりも、2割ほど高かったようだ。

田川市長選挙~異議申立を棄却

今年4月の田川市と太宰府市の市長選挙では、投票前の予想に反して新人が市長の椅子を射止め話題になっていた。
特に田川市長選挙は、4月26日投票分の開票結果では現職有利だったが、期日前投票分が開票されるに連れて、新人候補が票を伸ばし逆転当選したため、周囲は唖然とし色々な噂が飛び交ったほどだ。
有権者数と期日前投票者数を比べてみるとびっくりする。
田川市の有権者数3万9962人に対して、投票率73.1%だったから投票者数2万9173人、そしてこのうち期日前投票した有権者は1万0420人(前回7800人)で、なんと3人に1人が期日前投票したことになる。
選挙に対する意識がものすごく高い立派な選挙区で、自治省は表彰しても良いくらいだ。
今回の市長選挙では、期日前投票希望者が夕方の時間帯に集中、選挙管理手続きの不備もあり本人確認が杜撰になっていた。
そのことで田川市民である伊藤信勝、原田巌両氏が、5月8日田川市選挙管理委員会へ異議申し出を行ったが、月森金次郎委員長は6月5日に本件棄却の決定を下した。
異議を申し立てた両氏は棄却を予想していた模様で、改めて県選挙管理委員会へ異議申し立てを行い、地元選出の県議会議員が議会において、質問する情報が伝わって来た。
福岡県警の選挙違反対策本部も、今回は筑豊地区の県議選立候補者を逮捕したことで、かなりの成績を上げたと上層部や担当者は自画自賛、先日解散したようだ。
その一方、鹿児島県警は12年前の県議選買収事件の裁判で、5月15日被告全員無罪の判決を下されるという、汚点を残しただけに臭いものに蓋で、福岡県警は今回の捜査を見送る公算が大と言われている。 続きを読む