福岡地区で、来年1月以降、着工予定の分譲マンション ~ 判明分

かつての福岡地区といえば、ほかの政令都市とは異なり、分譲マンション開発では地場デベロッパーが主導権を握っていたものだがリーマンショックを境に逆転、現在福岡の中心部で開発されている分譲マンションは、東京や大阪の大手デベロッパーが主流で、地場企業といえば、JR九州や西鉄、そして第一交通産業が参画している程度。

来年1月から着工される分譲マンションデベロッパーも顔ぶれを見てみると、大手の上場企業主体。

◆平成30年1月着工予定◆
●積水ハウス㈱(大阪市北区)
仮称:荒戸3丁目計画
場所:福岡市中央区荒戸3丁目358-1
仕様:20戸・12階建
明治通りの向かい側は大濠公園と能楽堂

●㈱LANDIC(福岡市博多区)
仮称:高木3丁目計画
場所:福岡市南区高木3丁目13-1
仕様:83戸・9階建
高木小学校近く、インドアテニススクール大橋東校隣り

●㈱エストラスト(山口県下関市)
仮称:古門戸町マンション計画
場所:福岡市博多区古門戸町171
仕様:52戸・14階建
大黒通りとすこやか通りの交差点南東角

●㈱フージャースコーポレーション(東京都千代田区丸ノ内)
仮称:大濠公園共同住宅計画
場所:福岡市中央区荒戸3丁目78-1
仕様:30戸・9階建
西公園通り沿い

●㈱フージャースコーポレーション(東京都千代田区丸ノ内)
仮称:平尾駅前計画
場所:福岡市南区大楠2丁目338
仕様:38戸・11階建
西鉄大牟田線平尾駅すぐ近く

●穴吹興産㈱(香川県高松市)
仮称:アルファスマート松島
場所:福岡市東区松島1丁目10区10
仕様:67戸・10階建
松島小学校すぐ近く

◆平成30年2月着工予定◆
●㈱プレサンスコーポレーション(大阪市中央区)
仮称:プレサンスロジェ吉塚3丁目
場所:福岡市博多区吉塚3丁目287-6
仕様:48戸・10階建
吉塚小学校近く

●サンヨーホームズ㈱(大阪市西区)
仮称:サンメゾン港2丁目プロジェクト
場所:福岡市中央区港2丁目1-5
仕様・:25戸・14階建
旧・すの子小学校の那の津通りかい側

◆平成30年3月着工予定◆
●東京建物㈱(東京都中央区八重洲)
仮称:西新プロジェクト
場所:福岡市早良区西新4丁目113
仕様:306戸・地上40階建・地下2階
旧・西新プラリバの再開発で、商業施設と分譲マンションに生まれ変わる

西新プラリバ~今秋から計画が具体化?

昨年8月、「マンションは目黒にかぎる」と題した記事の中で、西新プラリバ跡地の再開発計画のことを挙げた。
抜粋すると、
「東京建物(東京都中央区八重洲、作間一社長)が所有し、平成27年7月31日で閉店した西新エルモールプラリバは、既に竹中工務店により、1階から4階までが商業施設で、そして5階から上が分譲マンションとなる、30階建の建築計画の図面が出来上がっており、後はゴーサインが出るのを待つだけで、すぐにでも着工されるような噂が流れているようだが、果たしてどううだろうか」
という記事。

地下鉄エレベーターが西新プラリバの施設を利用していたため、福岡市交通局が独自のエレベーター施設を設置しないことには、解体工事さえ始められないということで、現在も10ヶ月前の状態が続いているのだが、ここにきて動きが出てきたようだ。
鉄筋が発注されたという。
秋口から解体工事が始まり、来年の春先頃から着工ということになるのだろうか。


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マンションは目黒にかぎる!

東京建物(東京都中央区八重洲、佐久間一社長)が所有し、7月31日で閉店した西新エルモールプラリバは、既に竹中工務店により、1階から4階までが店舗、また5階から上が分譲マンションとなる、30階建の建物の図面が出来上がっており、後はゴーサインが出るのを待つだけで、直ぐにでも着工されるような噂が流れているが、はたしてどうだろうか。

福岡は元気都市を自認し、中心部では多くの分譲マンション開発が進んでいるが、2020年の東京オリンピック開催を前に大型の再開発計画が次々に具体化している東京とは、残念ながら規模が二ケタほど違う。

東京建物は今年7月23日、竣工予定が2017年12月、つまり2年4ヶ月先まで待たないと住むことが出来ない、目黒駅前のツインタワーマンションである「ブリリアタワーズ目黒」総戸数945戸(うち分譲戸数661戸、価格帯は4850万円から4億5900万円、坪単価はなんと600万円)で、第1期販売分の495戸が即日完売と発表した。

また京葉線八丁堀駅から歩いて1分の30階建タワーマンション「ブリリアザ・タワー東京八重洲アベニュー」総戸数387戸でも、坪単価は450万円だが、第1期1・2次販売分222戸が即日完売となっている。

完成引き渡しにならないと代金を全額回収することはできないが、当初予算計上していた広告代などの諸経費が大幅に削減でき、東京建物が大儲け出来ることだけは確かなようだ。

2年後に景気がどうなっているか不透明なところが多々あるものの、こうした即日完売を期待することは無理な福岡で、マンション開発するよりも、まだしばらくは東京での物件開発を進めようとするのではないか。

たしか福岡でのブリリアシリーズは4年ほど前のブリリア高宮が最後で、その後は分譲していないはずで、西新地区の商店街などから早く開発をと、せっつかれる可能性が高いものの、ひょっとしたら赤字になるかもしれないだけに、東京で儲けてから、満を持してになるだろう。

たぶん、おそらく、無いだろうとは思うが、土地だけ転売するかもしれない。


 

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