都議会1人区・小池圧勝

東京都議会選挙は7月2日の投開票日に向けて、多くの候補者が選挙戦を繰り広げているが、選挙区の中で一人区は、千代田区、中央区、武蔵野市、青梅市、昭島市、小金井市、島嶼部の7つがある。

その勝敗の行方に注目が集まっているが、今や圧倒的な小池旋風が吹き荒れ、かろうじて島嶼部で自民党が当選するようだが、そのほかは総崩れとなりそうだ。

かつて衆議院選挙は中選挙区で、一つの選挙区から複数の議員が当選、バランスの取れた議員構成となっていた時期もある。

ところが小選挙区になってからは一人だけの当選で、それだけに党の公認を得ることが最重要となり、相対的に総理大臣と党本部の力が強大化、その結果が森友学園や加計学園のような、悪しき官邸主導の弊害となって現れている。

表題の写真は世田谷区の候補者ポスター。また下の写真は中央区の候補者ポスター。いずれも記事内容とは関係ありません。

 

ポスト安倍を模索

民進、共産、自由、社民の野党4党は、加計学園の獣医学部新設を巡って、安倍総理の関与を追及しているが、既に国会は閉会しているところから、臨時国会の開催を政府に求めた。

臨時国会開催には、衆議院もしくは参議員のどちらかの、総議員の4分の1以上が要求すれば、内閣は国会開催を認めなければならないと、憲法で定められているが、いつという期限の定めがないところから、仮に開催が決定しても、安倍総理は国会を召集したりはしないだろう。

しかし、安倍内閣の支持率はジリジリと下降線をたどるのは目に見えており、国会解散の機会を失っているだけに、後は自ら政権を放棄するしか道は残っていない。

安倍総理は歴史に名を残すことを希望し、それに向って自らの行動も律してきたが、3年かけて築いた見事なお城が、昭恵夫人が開けた一穴で、こんなにも早く落城するとは思っていなかったはずだ。

早くも安倍総理を見捨てた永田町は、次の政権を担う総理候補を水面下で模索し始めており、東京都議会選挙はその試金石であり、激しい戦いになることだろう。