技術の日本は・・・

江戸から明治に移り変わる中で、近代日本は工業化への道を進み、勤勉な国民性もあって、その技術力は世界に誇るものとなった。

原材料や燃料に乏しい島国・日本は、海外から材料を輸入して加工、付加価値を高めた製品を輸出しなければ生きてこられなかったわけで、技術力を培い高めることが日本の存在価値だといっても過言ではなかっただろう。

ところが今はどうだ。

バブル崩壊以降、失われた20年の間に、日本人は矜持、技術、道徳観念など、すべてを失ったかのようだ。

シャープ、東芝、三菱自動車に続いて、神戸製鋼所、日産自動車、スバルなど、日本を代表する製造企業の相次ぐ失態を見ると、情けなさを通り越して悲しみを覚える。

なんでもかんでも、安倍総理に責任を押し付ける気はないが、安部総理の驕りとどこか相通じているような気がしてならない。

近い将来、しっぺ返しが来るだろう。

東芝 ~ 債権取立不能に関するお知らせ ~ 次々に?

6年間にもわたる粉飾決算で東証一部から東証二部に落とされたものの、まだ倒産には至っていない東芝は、マスコミからたたかれ、国の強制指導が入り、投資家から総スカンを喰らっているため、どうやら「羹に懲りて膾を吹いている」かのようだ。

平成27年3月期以前、粉飾決算が発覚する以前、「当社子会社における債権取立不能に関するお知らせ」という、適時開示情報を見たような記憶がない。

ところがこの秋、9月以降、このお知らせが連発されている、それも極めて小額の不良債権発生であるにもかかわらず。

国内だけに限ると、
東芝テックが、さかいりショッパーズ(栃木県大田原市)に、64万円。
東芝テックが、茨城オーエーシステム(茨城県北茨城市)に、16万円。
東芝テックが、太陽合成(香川県さぬき市)に、92万円。
東芝テックが、鳥秀(三重県津市)に、7万円。
東芝ソリューションサービスが、熊木紙器印刷(新潟県柏崎市)に、9000円。
東芝ソリューションサービスが、飲食店(秋田県横手市)に、7万円。
東芝エレベータが、小林ビル(愛媛県今治市)に、5万円
東芝電材マーケティングが、㈱KCS(大分県日田市)に、1763万円。
東芝テックが同じ、㈱KCS(大分県日田市)に、7万円。
東芝ソリューションサービスが、㈱TAN(北九州市小倉北区)に、2万円。
東芝テックが、日本テクノサービス(岡山県玉野市)に、7万円。
東芝エレベータが、八州防錆(神奈川県川崎市)に、12万円。
東芝エレベータが、遠藤建設(大阪府東大阪市)に190万円。
などなどのオンパレード。

ところが、東証一部上場の東芝テックの適時開示情報の中に、債権取立不能の記事はなく、また東芝テックの10月25日の終値は655円だったが、年初来高値は一昨日24日につけた673円。
ちなみに、東芝の10月25日の株価は331円・一円安。

なにか言い訳でもしようとしているのだろうか。
やはり、・・・・。

福岡市~指名停止~新日本有限責任監査法人

福岡市は次の企業に対し、競争入札参加停止措置を行った。
対象業者
商号:新日本有限責任監査法人
本社:東京都千代田区内幸町2丁目2番3号
代表:理事長 辻 幸一
登録:委託(業務委託)
期間:平成28年2月12日から同年3月11日まで(1ヶ月)

概要
民間法人(つまり東芝)の財務書類の監査に関し、金融庁より平成27年12月22日付けで、平成28年1月1日から3ヶ月間の業務停止処分等を受けた。
つまり、新日本有限責任監査法人は、東芝の言いなりになった、粉飾決算を見抜けなかったということで、金融庁から21億円の罰金を受け、3ヶ月間の新規業務停止処分を受けたことから、福岡市は指名停止処分を行ったもの。
しかし新日本有限責任監査法人は、福岡市などの自治体や官庁から指名停止処分を受けたところでさほど痛くはないだろうが、罰金と業務停止処分で、1000社余りといわれる得意先が3月決算完了後、契約を打ち切る可能性が高くなっており、一方では所属するあまたの公認会計士に、引き抜きの手が伸びているようで、立ち行かなくなり自然消滅する可能性も出てきている。


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