プレミアムフライデー

いよいよ今日、2月24日からプレミアムフライデーが始まる。

ビールのことではない。
プレミアムフライデーは、経済産業省と日本経済団体連合会などの経済界の団体が、個人消費を喚起するため、「毎月末の金曜日は午後3時に退社しましょう」と呼びかけているキャンペーンのことだ。

3時に会社をでて、買い物や同僚と一杯飲む、家族との時間を増やす、旅行に行くなどで、個人消費を底上げしたいらしいのだが、果たして上手くいくだろうか。
国内大手や中小企業の社員が、月末の金曜日に3時で退社して、余暇でお金を使えば、1日当り1230億円の経済効果が生まれるらしい。

さあどうだろう。
社員の長時間労働を抑制されている昨今、企業側は残業代や生産性の低下が重く圧し掛かっており、人件費の負担が増す中では中小企業には無理があるのではないか。

今月24日は多くの人が給料日で、多少なりとも散財するかもしれないが、来月は3月31日が最終金曜日で、年度末とも重なり、民間も官庁も仕事は山ほどあるだろう。
さらに4月28日、6月30日、9月29日、12月29日が最終金曜日で、とてもじゃないが超忙しい日となりかねない。

お役所が勝手に決めたプレミアムフライデーだが、中小企業に浸透するには無理があり、逆に仕事の連絡をするも相手が月末金曜日に在社していなければ支障が出る話で、何が「プレミアム」だか、よく解せない話しだ。

労災まで?~新人弁護士の客漁り

先日の土曜日聞いた話。
粗製乱造とまでは言わないものの、司法試験の改定で数多く生まれた新人弁護士が、依頼者を開拓するためハローワークの前で、保険のセールスレディを勧誘するおばちゃんたちに混じって客引きをすると、以前このコーナーで報告したことがある。
求職に訪れた元社員にアピールするのは、「前の職場を止められたんでしょう。未払金や割増賃金の裁判を起しませんか、残業代がとれますよ」というもの。
「士業の双璧、弁護士も地に落ちたものだな」と思っていたが、今回聞いた話が本当なら、一段と情けなくなってきた感がある。
労災がポイントだという。
労災で被害を被った人物に接触し、ケガを負った職場を訴えませんかというもののようだ。
知恵者がいるものだと思う反面、哀れさを感じた。


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