立憲が削除した記事

再エネタスクフォースの資料に中国国営企業のロゴが埋め込まれていた問題、国益を害する話で、こういう時こそ 徹底的に追及すれば 評価が上がるのだが、立憲民主党はなぜか及び腰である。

それもそのはずで、2022年に党が立ち上げた 「持続可能な社会ビジョン創造委員会」のメンバーに 大林氏が入っているからだ。



現在も同委員会のサイトは存在する。
持続可能な社会ビジョン創造委員会

構成メンバーを見ると、名前を確認することができる。



ページ内には、過去の有識者との対談記事も掲載されている。
現在、2022年3月18日の記事を2つ確認することができるが、実はあと1つ 同じ日付の記事が存在していたという。

それが、大林氏との対談である。



現在削除されているが、大林氏が西村幹事長(当時)と対談し、再生エネルギーの必要性を訴えるものだった。


立憲民主党公式サイト(2022.3.18)より

ここでも 自然エネルギー財団の パワーポイント資料が使用されていたが、中国国営企業のロゴは入っていなかった。
立憲民主党はかねてから脱原発を掲げ、再生エネルギーを推進する立場であることについては何ら問題はない。

しかし、その政策により、新しい利権が生まれ、特に太陽光では 自民党の政治家への資金還流、贈収賄、環境破壊、詐欺など、数々の副作用があった。
更に再エネ賦課金が国民生活の負担になっており、令和5年度の固定価格買取額は5兆円に達し、そのうち2~3兆円が中国に流れていると産経新聞が報じている。

再生可能エネルギーの旗色が悪くなってきた中で 表面化した今回の問題、中国政府が我が国の政策に 干渉している疑いが濃くなった。

こう言っては何だが、立憲民主党は 物事の表面しか捉えていない、お花畑の集団の様に見えて仕方がない。
何事にも裏があり、利権があって、欲にまみれ、時には他の国家や集団の思惑等が隠されていることを知るべきだ。

国民の生命や財産を守っていくためには、安全保障が重要で並み居る列強に対峙していかなければならないが、立憲民主党は人権や環境問題の方が先に来てしまうので おかしなことになる。

さすがにバツが悪かったのか、今回慌てて大林氏との対談を削除したが、せこいことはせずに堂々と反省の弁を述べれば良かった。
政権を任せるには、まだ時間が掛かりそうだ。


立憲民主党公式サイト(2022.3.18)より

私なら キレます (by 高市早苗大臣)

再エネタスクフォースの資料に中国国営企業のロゴが埋め込まれていた問題は、ある意味裏金問題より重大なレベルと言える。
資料を持ち込んだ委員は 自然エネルギー財団の事業局長の女性、推薦したのは河野太郎デジタル相だ。
河野氏の外相時代に、その女性が「気候変動に関する有識者会合」のメンバーだったことも分かっており、かねてより関係が深かったが窺える。

こうした中、27日の衆議院内閣委員会における高市早苗経済安全保障担当相の答弁が痛快だった。
質問したのは、緒方林太郎議員。

緒方議員:例えば大臣の所管である重要土地法とかの検討に際し、こうした中国企業のロゴが入ってる書類が検討会審議会等で出てきたらどう反応されますか。

高市大臣:そもそもあの審議会のメンバーを選ぶに、しっかりと留意をするということだと思います。そういった書類が出てきたら、私の場合は切れます。

暗に女性を推薦した河野大臣を批判しているとも取れる。

従軍慰安婦問題で我が国を貶めた父を持つ河野氏、息子は違うと一時期は期待したが、ここに来て化けの皮が剥がれてきた。
そうなると、この人物の肝煎りで進めてきた「新型コロナウイルスワクチン接種」や「マイナ保険証」などの施策も怪しくなってくる。

国益を害する人物が これ以上政権中枢に留まってよい訳がない。

次の総理候補 上位3人

新聞各社が、世論調査による次の総理候補を報じているが、概ね 1位 石破茂氏、2位 小泉進次郎氏、3位 河野太郎氏の順となっている。

1位の石破氏はチャンス到来とばかりにテレビやネット番組に出演し、政治とカネの問題について批評、無派閥ということでクリーンさをアピールしている。
しかし、本当は派閥を維持できなかったのでは。
自民党国会議員に不人気過ぎて 話がまとまるかどうか。
石破総理のイメージは湧いてこないが、菅前総理らが担ぎ出すという話も聞こえてくる。

2位の小泉氏、ポエマー総理は考えられない。

そして3位、政治資金パーティー裏金問題を巡り「きちんと膿を出し切ることが大事だ」と述べた河野デジタル相であるが、この人物は総理に向かないとつくづく思う。

以下、12月12日の記者会見でのやり取りの一部。




記者「保険証廃止の前提条件は、『国民の不安が払拭されること』と岸田総理が発言している。世論調査、全国保険団体連合会の方と意見交換で納得してもらったなど、国民の不安が払拭された根拠はあるのか。」

河野デジタル相「不安を払拭するための措置を取るということで、措置を取ったので廃止する。」

記者「措置を取れば不安が払拭されなくてもいいということか。」

河野デジタル相「イデオロギー的に反対する方はいつまでたっても不安だ不安だと言う。それでは物事が進まないので、措置を取ったということで進める。」

記者「医療現場の人から撤回しないでほしいという声が出てるのにそれすら調査しないのか。」

河野デジタル相「措置を取ってやるということだ。」




それで質問は打ち切られた。
この人物に丁寧さを求めても仕方がないと思われるが、反対意見をイデオロギーの一言で切り捨てる荒っぽさ、その傲岸不遜な態度は見ている者をじゅうぶん不愉快にさせる。
これを「突破力」とは言わないだろう。

以上、次の総理候補の上位3人は 期待できない。

年内退陣で茂木総理誕生?

永田町界隈では「岸田は既に詰んでいる」として、年内か、遅くとも来年4月までに退陣という話が出ている。
問題は次の総理、麻生副総裁が推す茂木幹事長は「次はオレの番」と笑いをこらえ切れないご様子。
一方で 菅氏と二階氏は河野氏推しで 既に 水面下で綱引きが始まっているとか。

こうした中、自民党を揺るがす派閥の政治資金パーティーの収支をめぐる問題が浮上、安倍派と二階派が標的になっているが、この時期になぜという疑問がわく。
ポスト岸田選びにおいて、結束力に陰りはあるが 何と言っても最大派閥、安倍派の支持があってほぼ決まる。

今回立件も視野に特捜が動いているとの報道もあり安倍派の政治家は気が気でなかろうが、安倍派が ポスト岸田を茂木氏で同意すれば捜査は終わるという声もある。
無論 そうなれば誰が特捜を動かしているのかがはっきりするが。

ところで、2日には福岡市内のホテルで、高市早苗経済安全保障担当大臣の講演会が開催され、1000人以上が集まり人気の高さを印象づけた。
閣僚として 経済安全保障の話に終始したが、周囲からは次の総理を期待する声が聞かれた。

岩盤保守層の支持を取り戻すなら高市氏が 党の顔に相応しいが、仮に今回岸田総理が退陣して首班指名がある場合は 党員投票はなく、永田町だけで決まるので高市氏は分が悪いだろう。

年末に向けて 岸田総理退陣があるのか、茂木総理が誕生するのか、政局から目が離せなくなってきた。

マイナ保険証はキケン

参院本会議で改正マイナンバー法が成立し、来年秋には現行の健康保険証が廃止となり「マイナ保険証」に一本化されることが決まった。
任意となっているマイナンバーカード取得を実質強制するもので、今国会の中で LGBT法案と並ぶスジ悪の法律だ。

河野太郎デジタル大臣が昨年10月、いきなり現行の保険証廃止を発表、公式動画では享受するメリットを並べ立て、カード紛失時でも個人情報流出の心配がないことを強調しているが、デメリットや危険性についての言及はない。

マイナポータルは個人情報の宝庫で、万が一鍵が破られた場合は取り返しのつかないことになる。
これまでも 国内の政府機関や民間企業にサイバー攻撃が仕掛けられ、情報が漏えいしたりサイトが改ざんされるなどの被害が数多く報告されており、セキュリティが完全と言い切ることはできないことは政府も認識しているはずだ。

マインナンバーカードの取得が「任意」とされている理由はまさにその点で、マイナポイント利用規約にも「利用者本人又は第三者が被った損害について、デジタル庁の故意又は重過失によるものである場合を除き、デジタル庁は責任を負わない」と免責の記載がある。
つまり、情報漏えいで損害が生じても、故意または重過失ではないとデジタル庁が主張すれば免責されるのである。
マイナポイントを得るため市役所に殺到した市民に対し、免責についての説明はされていなかった様だが、それでいいのだろうか。


一方、最近は口座の紐づけで誤登録があった問題がクローズアップされている。
これは人の手作業で起きるミスである。
当初から反対を表明している全国保険医団体連合会 は、誤って別人の血液型や既往歴が登録されると、命に関わる重大な問題が発生する可能性があることを指摘、マイナ保険証を導入した医療機関への調査で、他人の情報が紐付けされていた例など 半数以上でトラブルがあったことを報告している。

法案の審議中、同連合会の竹田副会長が参考人質疑に呼ばれ意見陳述をするも、その声は自民・公明・維新・国民の議員には届かなかった。

この他にも 申請漏れや保険料未払いで無保険の若者や高齢者が増え、国民皆保険制度が崩れていく危険性も指摘されている。
マイナ保険証の問題について解説は多いが、以下の動画は分かりやすいので参考にされたい。
法案は成立してしまったが、命に関わる問題を孕んでおり もっと慎重な議論が必要だったのではなかろうか。

全国保険医団体連合会ウェブサイトより

河野大臣、ワクチン接種反対者を一蹴

河野太郎デジタル相が28日、愛知県知事選(2月3日投開票)に立候補している現職の大村秀章氏の応援で名古屋市を訪れた。
大村氏と言えば、昭和天皇の肖像画をバーナーで燃やす動画を芸術作品とした「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員長、他県の事とは言え 自民党が推薦を出し 大臣が応援するから驚きだ。

河野氏は街頭演説で、「(ワクチン接種に反対する)運動を行っている方々の殆どは科学的に根拠のない話を繰り返し、デマで接種を妨げている」と断じた。

こうした中、ツイッター上で世の中がひっくり返るような動画が話題になっている。
アメリカで 著名なジャーナリスト集団がファイザー社の幹部を対象にした潜入取材を敢行、その幹部が内部情報をペラペラ喋っている映像を公開しているのだ。

フェイクニュースや情報が正しくない可能性もあるので予め断っておくが、その幹部の発言は「ファイザーはオミクロン株の変異株を予め造っている」、「感染症は当分続く金になる木」、「政府でワクチンを認可する官僚はいずれ製薬会社に天下る」と衝撃的な内容だ。
事実なら究極のマッチポンプ、日本も含め世界中が騙されていることになる。

この動画とは別の話だが、初期の新型コロナウイルスの実験についても、アメリカ政府が予算を付けて中国(武漢)で作らせていたという噂もある。

この感染症で大勢の人が亡くなり、ワクチン接種でも被害が出ている。
ワクチン接種に反対運動を行っている人々は、副反応で亡くなったり後遺症で苦しんでいる人の殆どが救済されない中で、科学的根拠に基づいて説明する専門家の意見を参考に行動しているのだ。

これは受けた上での河野氏の言動となって表れているのだろうが、内閣の一員としてそうした人々を一蹴するのではなく切実な声に耳を傾けるべきだ。
同時に、国民の不安を払拭するため、そして国益を守るため、率先してこうした重大な情報のファクトチェック(事実検証)も行うよう努めて頂きたい。

福岡5区の公認問題

衆議院選告示まであと11日と迫っているが、自民党福岡県連は4・5・6区の公認候補について党本部に対応を委ねるとしている。
各区の支部から異論が出ていたり、そもそも協議の場が設けられていないことが原因だ。

党本部一任となると現職公認になる可能性が高いが、選挙区によってそれぞれ事情が異なっている。
自民が行った事前の支持率調査では、4区と6区は現職の支持率が高く、他にライバルとなる者もいないので、党本部はすんなり現職公認を決めるだろう。

問題は5区だ。
先の総裁選で、現職の原田義昭氏は敗れた河野氏を支持したが、仲良しの甘利氏が幹事長に就任し安堵した模様で、発注したポスターにも「自民党公認」と記載しているという。

しかし同調査では、現職の原田氏が約20ポイント、対する県議の栗原渉氏は34ポイントとリードしている上、支援する団体数や地方議員の数でも栗原氏が圧倒している。
支える地方議員が一致協力していない選挙となると、野党にもチャンスが出てくる。立憲民主党の堤かなめ氏は、同調査で24ポイントだったが、直前に共産党候補が下りると見られており、そうなれば野党共闘で 逆転勝利することも考えられる。

現状では栗原氏優勢だが、野党共闘で 栗原氏・原田氏共倒れもある。
いずれにしても、原田氏にとっては 公認が出ても 厳しい選挙となりそうだ。

5区に限って言えば、自民にとって最善の策は、「原田氏を単独比例に回して、栗原氏公認」、そうすれば 5区から2人の議員を出せるのだが…。
さて、党本部がこの状況をどう判断するのか注目したい。

総裁選、開票始まる

自民党の総裁選挙の開票作業が始まっが、福岡県は党員数 31,952人のうち、投票率が約65%という情報が入った。
これだけマスコミで騒がれているにも拘わらず、35%の党員が投票していないというのも不思議だ。

自民党所属の国会議員には、「党員1千人獲得」のノルマが課せられており、達成できなかった場合は罰則があるという。
その不名誉から免れるため、有権者名簿から本人の了解を得ないで名前を借りて党員登録をしている代議士も少なくない様だ。

今回の総裁選の投票が始まってから、「党員になった覚えがないのに投票用紙が送られてきた」という苦情が多かったそうで、最も多かったのが 河野候補を支持しているご高齢の某議員という話を聞いた。

事情があるかと思うが、さすがにそれは拙いだろう。

勝てないから「森友再調査」

自民党総裁選に立候補している野田聖子氏、週刊誌を訴えた裁判で 自身の夫が元暴力団と認定されたという報道に、「夫を信じている、事実無根」と主張するも、この1点だけでも 真相が明らかにならなければ 総理総裁にはなれない。
無論、岸田氏憎しの二階氏に深い考えがあってのことだろうが、なぜ立候補したのか素人には全く分からない。

野田氏が3人の候補者と異なる主張をしているのが、「森友学園問題の再調査」を行うというもの、岸田氏がブレたことで余計に目を引く。

だが、何とか滑り込みで立候補できただけで泡沫と見られており、森友問題の再調査が行われることは まずないだろう。
勝てないと分かっているから 主張していると勘ぐってしまう。

自民党には多種多様な意見があり、党内批判も受け入れる寛容さをアピールできることで、衆院選前の 自民党としては メリットがあると言えるのではなかろうか。

政治信条より勝ち馬に乗ること

衆院選を控える中の総裁選挙、それぞれの政治家の先生方が何をもって総裁を選ぶのかが注目されている。
福岡5区の原田義昭先生は河野太郎氏の支持を表明しており、これまで原田氏を評価してきた保守層、特に日本会議系から批判の声が上がっている様だ。

原田先生は、自身のFacebookで 河野氏を支持する理由を述べてはいるが、苦しい言い訳にしか聞こえない。

原田先生 Facebook 

普段は「反中共」「尖閣列島防御」など威勢の良い言説で 保守層から評価されてきたが、河野氏とは政治信条が全く異なっている。
確かに同じ麻生派所属ではあるが、今回は派閥の拘束はなく、自身が目指す日本の姿に最も近い総裁を選ぶチャンス、原田先生にとってみれば 今回の4候補の中で 最も近いのは 高市早苗氏だろう。

櫻井よしこ氏は、「河野支持に3回生以下の衆院議員が群がっている。自身の政治基盤に自信が持てず、党の顔に人気者を据えて自らの足らざるところを補ってもらおうとの思惑が透けてみえる。」と河野氏を支持している若手議員を厳しく批判している。

原田先生は7回生の大ベテランだが3回生らと変わらない。
党公認を確実にするために 勝ち馬に乗ろうとしていると思われても仕方がないだろう。



 

本当は人材豊富な自民党

実は、自民党の人材は豊富だ。
知事や市長などの首長経験者がゴロゴロいる。
だが、大所帯だけに質問回数も少なく、テレビに映ることは殆どない。
委員会質疑もあまり回って来ず、本会議場での質疑や討論はいつになるやら。

今回の総裁選は、本来「もの」を申したい、こうした 3回生以下の126人が活発に動いており、安倍総理や麻生副総理など派閥の領袖もお手上げの様だ。
党内には「党風一新の会」というグループが誕生、参加者は90名に上り、河野氏を支持する一大勢力になりつつある。
代表世話人に福田達夫氏(54)、3代続けての総理総裁を目指す細田派(清和会)のプリンスだ。
そして驚いたことに、岸田派からも13名が同会に参加しているのだ。

従来の予測では読めない総裁選である。
誰が勝ったとしても、蓄財が上手な人物ではなく、期数に関係なく国民のために仕事をする人財を登用し、内閣や党の運営の活性化を図ってほしいと思う。



 

女系天皇容認を撤回・河野太郎氏

世論調査で総裁選を一歩リードしている河野太郎氏であるが、過去の女系天皇容認の発言がここにきてクローズアップされ、持論の女系天皇容認を事実上撤回することになった。

昨年8月のインターネット番組で、皇位継承のあり方について「女系天皇も含めて検討する必要がある」との認識を示し、「今は結婚すると女性は皇室から外れるが、女性も皇室の中に残す」と述べていた。

これまで保守層は女系天皇容認に猛反発してきたが、女性の活躍が当たり前になった時代において、女性天皇や女系天皇の考え方はもっともという論調が多くなり、国民の多くは深く考えずどちらでもいいという雰囲気があったのは事実だ。

しかし、小室氏の登場で 一気に流れが変わった。
仮に、眞子内親王殿下が女性宮家の当主となられ、小室氏とご結婚となると、小室氏は「殿下」となる。
お二人の間にお子さまが生まれた場合、皇位継承権を有し、K殿下が天皇の父親になる可能性も出てくる。

今回、眞子内親王殿下は皇室を離れることをお決めになられたが、報道されてきた小室氏のトラブルによって、国民が女系天皇容認の危うさに気づいたのである。

今回 河野氏は、安倍前総理の支持を取り付けるためだけに、女系天皇容認の持論を撤回したのか、小室氏の一件で考え方を変えたのか定かではない。
改革派リーダーとして古い体質を変えてくれることに期待もあるが、女系天皇容認に見られるように、河野氏に日本の未来を託していいのかどうか不安も多い。

喧嘩できない 「いい人」

弊社記事 「本気で喧嘩できるか」では、「お坊ちゃまというイメージが定着している岸田文雄氏に、我が国を任せていいものかとも思う。多くの国民は、相手が二階幹事長だろうが安倍前総理だろうが 喧嘩を吹っ掛け、ねじ伏せるくらいの 猛々しい姿を期待している」と書いた。

8月26日には 二階氏を念頭においた 党役員人事構想をぶち上げ、過去の勝負弱さを払拭させる勢いを演出、更に 2日のテレビ番組で、森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題について、「「国民が納得するまで説明を続ける。これは政府の姿勢としては大事だ」と、安倍前総理に対しても宣戦布告とも取れる発言をするなど、今回は違うという期待感を抱かせた。

ところが、菅総理辞任発表後、改革派のイメージの強い 河野太郎氏が総裁選出馬を表明、岸田氏が打ち出した人事の公約のインパクトが薄れ、次の総裁を尋ねたアンケートでは 1位 河野氏、2位 石破氏、岸田氏は3位となり雲行きが怪しくなってきた。

そこにきて、6日夜のインターネット番組で、森友学園の公文書改ざん問題について、再調査は必要ないとの考えを述べ、この発言に多くの国民がズッコケただろう。

何か底が見えた気がしてならないが、やはり岸田氏は喧嘩できない 「いい人」なのである。

ひょっとすれば

大手新聞社の世論調査で、「自民党の総裁にふさわしい政治家」を聞いたところ、石破氏13%、河野氏11%、菅総理と岸田氏が10%、高市氏3%という結果だったという。
ちなみに下村氏は1%にも満たない不人気ぶりである。

このうち、河野氏は不出馬決定、石破氏は態度を決めておらず、トップ2人が出ない場合は、菅総理と岸田氏の争いになるような印象を受ける。
だが、高市氏が推薦人を20人集められたとすれば、党員票の行方次第で面白い戦いになるかもしれない。

候補者が3人以上いた場合、1回目の投票で1位が有効投票の過半数に届かなければ上位2人の決選投票になる。
菅総理が1位でも過半数を取れないことが十分考えられ、その場合は菅総理にノーの岸田氏と高市氏の合計票が上回ったことになる。

もし高市氏が岸田氏を上回ったとしたら、菅総理と高市氏の決選投票だ。
菅総理ノーの合計票がそのまま入れば、あるぞ、高市氏。

まだ候補者が出揃ったわけではないが、想像が膨んでくる。

 

サプライズはあるか・総裁選

予定通りなら あと1ヵ月後に迫った自民党総裁選、これまでに 安倍前総理、二階幹事長、 小泉進次郎氏、そして石破茂氏までが 総裁選での菅総理支持を表明している。
だが、コロナ感染者が増加の一途を辿り、自宅待機者の死亡者が増えるようなことになれば、さらに逆風が吹き 総選挙で大敗するかもしれない。
選挙が厳しい現職議員の本音は、新しい総裁に代わってほしいというところだろう。

総裁選に名乗りを挙げた政治家は数名、インパクトに欠ける感があるが、風を吹かせるという点では 高市早苗氏か。
経験も豊富、総務大臣の時は テキパキとリーダーシップを発揮していた印象があり、少なくとも 菅総理より 国会答弁やマスコミ対応は上手く、決断力もありそうだ。
大学時代はヘビメタバンドのドラマー、スキューバダイビングやバイクが趣味というのも興味をそそる。

新総裁になれば、自民党の顔となって 総選挙で勝利し初の女性総理誕生、コロナ禍の中で明るい話題にもなるのではなかろうか。

自民党は 天敵だった社会党の党首を総理に祭り上げるようなサプライズを使った過去もある。
これからの3週間で何が起こるか分からない。

次の総理(後)~ 岸田氏が浮上するには ~

昨日の続き、世論調査における 次の総理であるが、6位に2%で 野田聖子元総務相と岸田文雄元外相が並んでいる。

野田氏については、夫が暴力団組員だったと書いた週刊誌を相手取り 名誉棄損で1100万円の損害賠償を求め裁判を起こすも、裁判所が 報道内容を真実として認定し 請求が棄却されたという報道があった。
二階派に所属、初の女性総理の呼び声はあるが、元暴力団の夫を持つ野田氏を推薦する国会議員が どれだけいるだろう。
1審判決なので 最終的に確定していないが、総理候補としては もうアウトだ。

さて、岸田氏、ここ数ヶ月で世論調査の数字が急落し 参議院の広島補選での敗戦は致命傷となっている。
しかし、4月26日の弊社記事をお読みなったかどうかは分からないが、ついに動き出した様だ。

福岡県民新聞:自民党の膿を出す! (2021年4月26日)

5月12日、党本部において二階俊博幹事長と面会、河合夫婦による買収の原資になったとの指摘がある 1億5000万円の使途について国民に説明するよう申し入れ、同時に「政治とカネ」の問題で 離党した議員に対し、説明責任を果たさせること等を求めている。

だが、二階氏は直前に与党協議を済ませるなど、岸田氏の手柄にならないように先手を打った様だ。
岸田氏が 与党内で再び浮上するには これに止まらず、全国で燻っている公認問題や 定年制の導入など強い態度で党内に提言していくしかないと思われる。


また、「森友問題で非公開となっている文書」、「安倍前総理による桜を見る会の私物化」、「総務省のNTT優遇」、「東北新社への便宜供与」などの真相究明について、国民の声を代弁していけば  再び世論調査の上位への返り咲きは 可能だろう。

次の総理(前)~ 菅首相続投か ~

最近のマスコミの世論調査では、次の総理に 1位 河野太郎行革相(23%)、2位 石破茂元幹事長(19%)、3位 小泉進次郎環境相(13%)、4位 安倍晋三前総理(11%)、5位 菅義偉総理(4%) という結果が出ている。

1位の河野氏、12日のテレビ番組で、次の総理を狙っているかの質問に対し否定せず、「まず自分の与えられた仕事をやった上で、それで世の中の評価が決まってくる」と答え意欲を見せた。
ワクチン担当として采配を振るうも、全国で予約に混乱が生じている状況、しかし テレビ出演が増えて知名度がUPしている様だ。
現在8期目、過去には外務大臣、防衛大臣、国家公安委員会委員長、法務副大臣と幅広い閣僚経験もポイントは高いが、あとは所属派閥(麻生派)はじめ、国会内の勢力を取り込めるかどうか、自民党内でのハードルは更に高く時期尚早か。

相変わらず上位にランクインする 石破氏は、マスコミにしばしば登場し 鋭い意見を述べているが、派閥会長を辞任しており 次の総裁を狙うのは難しいだろう。
小泉氏に至っては、テレビ番組での「(温暖化ガスの削減目標46%の数値決定について)おぼろげながら浮かんできたんです、46という数字が。シルエットが浮かんできたんです。」と語っており、この人に これからの日本は任せらないと思った方が大半ではなかろうか。

そして4位に 最近専ら顔色がよくなった安倍氏、再々登板があるというマスコミ報道も増えてきたが、長期政権で課題を解決するどころか、行政を歪めてしまった点について反省の色もない。
政治課題が大き過ぎると病気になるような プレッシャーに弱い方に、3回目はない。


5位の菅総理はわずか4%、自民党支持率が37%という中でのこの数字だ。
しかし、解散権を持つ菅氏が そうやすやすと手放すはずもなく、上位1~4位にそれぞれ 難点があることを踏まえると、党内において 消去法で菅総理で落ち着く可能性が高い。
9月の総裁選前、衆議院を解散し 自身の顔で総選挙を戦い一定の勝利を収めれば、総裁選で交代という流れにはなりにくいと思われる。

ー 続 く ー

安倍氏、3回目の登板?

かつては三角大福中、安竹宮と呼ばれた自民党のリーダーは、誰が総理になってもおかしくはないという印象はあった。

マスコミの世論調査では、次の総理候補として、河野太郎氏、石破茂氏、小泉進次郎氏、安倍晋三氏、岸田文雄氏、野田聖子氏、茂木敏充氏、西村康稔氏、加藤勝信氏、下村博文氏らの名前が上がるも、帯に短しタスキに長し、我が国を安心して任せられる人物が見当たらない。

対外的な日本の顔として、また国内をまとめられるリーダーとして、自民支持者には安部氏の再々登板を期待する声もある。
しかし、長期政権により 政治の私物化で霞が関は忖度集団となり、アベノミクスは失速し国民の格差は拡大、北方領土も拉致問題も成果を残せず、憲法改正も実現できなかった。
本人も3回目に意欲的と聞くがもういいだろう。

最新の世論調査

FNNが7月21日22日に行った、世論調査のデータが送られてきた中で、秋の自民党総裁選挙を見据えての質問に、安倍総理を含む6人の名前が挙げられ、1人を指名する方式で国民は何かを考えているようだ。 続きを読む