豊洲問題・・・派閥が解体・吸収される?

東京都知事選挙期間中に、自民党東京都連が党員や地方議員に配布した石原都連会長の文言は、時代錯誤も甚だしいと笑ったものだった。
この文書が逆に反発を招いたのだろうか、石原会長の意に反して小池百合子都知事の誕生となり、1ヶ月後には築地移転問題が浮上、豊洲市場の土壌汚染と地下空間のカラクリが、共産党都議団によって表面化した。
最近のマスコミ報道は週刊誌にリードされており、名誉挽回とばかりテレビや新聞記者も、少しは本腰を入れて取材を行ったことで、ついに石原慎太郎元都知事が登場、報道が熱を帯び面白くなって、国民の注目が集まり始めた。
そしてこの豊洲市場問題が発端となり、石原派の存亡が危機に瀕している。
自民党派閥の領袖である石原伸晃議員は、現在安倍内閣においては経済再生相に就任しているが、マスコミの対応を見ていると、器が小さく派閥を維持して行く能力に欠け、近い将来他の派閥に吸収される可能性があるように思える。
石原伸晃議員は父親である、石原慎太郎元都知事の七光りで衆議院議員になったようなもので、今回の豊洲市場問題で石原慎太郎氏がこければ、次回の選挙で小池百合子氏都知事が、石原伸晃議員に対し刺客を立候補させる可能性が出てきた。
来年早々の総選挙が噂されているだけに、今回の豊洲市場で石原慎太郎氏がこけ、石原伸晃氏が落選すれば派閥の維持も難しく、1本釣の草刈場になる前に他の派閥と合併するだろう。


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変わらぬ野党

~進まぬ野党再編~

21日に解散し、年末の忙しい時に選挙を断行する安倍総理に腹を立てる一方、自民党や公明党以外のあまりの野党の多さに、迷っている有権者は多いのではなかろうか。

アベノミクスと言っても、恩恵を受けているのは一部の大企業だけで、スーパー店頭からはバターも消えて無くなっており、一般国民の懐は寂しくなるばかりで、年末商戦で少しでも売り上げを伸ばそうと期待していた、中小の飲食店や小売業者は、予定が狂って慌てているように思える。

石原慎太郎氏や亀井静香氏、また渡辺喜美氏や小沢一郎氏など、自民党の一翼を担っていた実力者が、自分の意見が通らないと自民党を飛び出し、新しい党を作ったまでは良かったが、今回のみんなの党の解党に見られるように、離合集散の度に年を取り、勢力は半減し老いている。

自分の考えが正しいとは限らず、明日に対して生きる力が無くなった時は、過去の名声にとらわれず潔く引退すれば、新しい芽が育って成長するのは常識だ。

選挙には地盤、看板、鞄が必要と、昔からよく言われているが、昨今の地方選挙の中には、候補者が余り金を使わない方法を編み出して、当選にこぎつけているケースも見受けられる。

今回の解散総選挙を最後に、野党の実力者が落選すれば、次の世代を中心とした野党の再編も速くなり、自民党に対抗する勢力が誕生して、新しい日本が生まれてくるように思う。 続きを読む