飾り山が消える

博多祇園山笠の舁き山が、コロナ対策を徹底した上で3年ぶりに実施されることが確実になった。
待ち望んだ夏の風物詩、これで福博の街に活気が戻ってくる。

一方で残念なニュースも。
ある流で、約30年間飾り山製作の資金を提供してきた企業が、今年初めに辞退を申し出て、飾り山を建てることができなくなった。
資金を1企業に依存してきたことが要因だが、地元のショックは大きい。

背景には、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、燃料の高騰、円安と 畳み掛けるように悪条件が重なる。
背に腹を変えられない事情があり、企業としても苦渋の選択だったと思われる。

流の関係者は「まずは今年の舁き山を無事に成功させること、その後は 来年の飾り山復活に向け、資金調達のあり方など協議していかなければならない」と語った。