篠栗町に大型住宅団地計画

粕屋町を走る「福北ゆたか線」といわれても、沿線の方々以外はピンと来ないかもしれないが、博多駅から吉塚駅、桂川駅を経由、さらに新飯塚駅、直方、折尾駅を経て、黒崎駅に至る路線の愛称が「福北ゆたか線」で、このうち、吉塚駅から桂川駅まではJR九州の正式呼称でいくと、篠栗線。

この篠栗線は粕屋町と篠栗町を貫き、JR九州管内営業路線唯一の黒字路線といわれているが、粕屋町にとっては人口増の大きな利点となっているものの、篠栗町は利用し切れていないのか、人口は逆に減少している。

人口が増えるということは、道路や上下水道などのインフラ整備で町の支出は増えるけれども、町全体の活性化に繋がるだけに、人口を増やす政策は自治体にとって必要不可欠のもので、篠栗町はこれまで町民をいかに増やしていくかという意識に欠けていた気配がある。

しかしどうやらここに来て人口を減らさないこと、そして維持していくことについて、町全体が考えを改めたようで、乙犬地区の一部で調整をはずして、約60戸ほどの面積を住宅地に転換することを許可したようだ。

また篠栗地区の旧採石場跡地では、その後に建設残土処理場として機能してきたが、埋め立ても終わり、新たに300戸内外の住宅地に生まれ変わる計画がある。

津波黒・高田地区では食品企業の進出も予定されており、篠栗町はこれから大きく姿を変えていくかもしれない。