安倍政権とメディアの講演

12月8日福岡県教育会館で、「NHKを考える福岡の会」が主催する講演会に参加した。
テーマは「安倍政権とメディア」、講師は東京新聞社会部記者の望月衣塑子(もちづき いそこ)氏であり、最初に自身の、名前の由来を参加者に説明、衣塑子の「塑」は、彼女の母親が「日本近代詩の父」と言われた萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)の熱烈なフャンで、朔太郎の名前から「塑」の字を頂き、衣塑子と命名したと言う。
初対面の人は、名前が読めなくて、名刺にもルビをふっているとの事だ。
慶応義塾大学卒業後、東京新聞に入社し、千葉、神奈川支局を経て、本社社会部へ異動、最初の配属先は東京地検特捜部だった。
そこで、日歯連(日本歯科医師政治連盟)からの、自民党大物政治家への裏献金疑惑を担当、当時の橋本龍太郎総理に1億円を渡した事を追い求め、橋本内閣は総辞職し、その後の参院選で自民党が大敗した。
更に、他の話題にも多岐に亘り触れられ、疑惑事件を追い求めてきた話を中心に進め、最近ではモリカケ事件を担当、菅官房長官の記者会見の際、執拗に質問する事で、菅氏からは煙たがられ、トコトン追及する姿勢は、首相官邸記者クラブでも彼女は有名らしい。
また当時の羽生田光一官房副長官より、マスメディアは、公正・公平・中立の立場で報道をとの通達で、上層部から一時、羽生田談話を考慮して取材をする旨の話があり、安倍政権は一部のマスメディアの意見のみを取り上げ、国会質問に答えるなど、特に防衛費の予算増額から軍備増強の方向に傾いている気もするとの話もあった。
彼女は2児の母親でもあり、主婦、新聞記者と3足のワラジを履き、戦争がない平和な世界を目指し、正義と平和を希求し続けている姿に、深く感銘を受けた。
当初90分の講演予定が2時間に及び、それでも彼女のテンポの良い話し方、途中にジョークを交え、聞き手を厭かすこと無く最後まで、約300名の聴衆を魅了した。
彼女の今後の予定を聞くと、全国から講演の依頼が多数寄せられており、仕事や家庭の都合が付けば、幸いにも私の会社での対場は、社会部所属の友軍扱いですので、全国を回り、真のマスメディアの在り方を、語って行きたいと、抱負を述べていたのが印象に残った。



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望月衣塑子東京新聞記者

かつて新聞記者は無官の帝王と、言われていた時代もあったが、最近は労働基準監督署の指導もあって、夜討ち朝駆けも次第に姿を消し、サラリーマン化した記者が増えている。
そんな中にあってモリカケ問題の取材で、東京新聞を一躍有名にした新聞記者が、1975年生まれで慶応義塾大学法学部を卒業し、中日新聞東京本社(東京新聞)に入社した、望月衣塑子氏ではなかろうか。
同氏は12月8日(土)午後2時から、福岡県教育会館(福岡市東区)の大会議室で、「安倍政権とメディア」について、NHKを考える福岡の会主催で講演するようだ。



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