筥崎宮名物・おはじき

田舎の神社では人口減少と高齢化が進み、祭りなどの神事が行ないにくくなり衰退していく中で、博多三大祭りの一つ、筥崎宮の「放生会」は、昔ながらの夜店が数多く出店し、大勢の参拝客で賑わっている。

例年9月12日から始まる初日に売り出される名物の「おはじき」は、テーマを決めて博多人形師が毎年1200個を製作しているが、ネットでの転売などいろいろなトラブルが発生しているため、販売が注視になったとニュースで報じられていた。

製作している博多人形師の高齢化と、人手不足も問題となっているが、近くには九州産業大学があり、芸術系の学部もあり、いろいろな分野の学生もいるはずで、興味がある学生に製作を協力してもらうのも一つの方法だと思うのだが。

学生時代に「おはじき」を作り、その傍らで博多人形の製作に興味を持ち、大学を卒業してから、新しく博多人形製作に挑戦してもらえば、後継者不足の解消にもなるのではないだろうか。

 

780円の投資

70歳を過ぎてからは、「即断、即決、即実行」を座右の銘にしているので、新聞広告の「キリンビール高知支店の奇跡」を見て、早速本を購入し休日を利用し一気に読んだ。
キリンビール高知支店の様子が、手に取るように描かれる本で、人と話すことが好きで根っからの営業マンと自認しているだけに、73歳の営業マンにとっては体の奥からふつふつと、ヤル気が湧き上がってきた。
商品を売る前から商品の粗捜しをし、断られた時の言い訳を考えながら営業したところで、営業が失敗するのは当たり前だ。
営業が下り坂になると連動して売上は低下し、一度坂道を転がり始めると、それを止めるには大きなエネルギーが必要になる。
だが逆もまた真なりで、自分の中に上昇気流が生まれると周囲を巻き込んで大きな力となり、相乗効果が発揮されて予期せぬ力も生まれるものだ。
9月になれば箱崎宮で放生会が始まる。
同宮の鳥居をくぐった右手、本殿の向い側に、パワースポットがあるのを知らない人は多いが、困った時の神頼みと言う言葉もあり、一度参詣してみるのはどうだろう、仕事と思えばまた祭りも楽しいものだ。
本を読むのは誰にでも出来ることで、最初は真似から始めて、次第に回を重ねれば本物になり、営業も上手くなるずだ。

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八女福島の燈籠人形


八女市の福島八幡宮において毎年秋分の日を含む3日間開催・公演される「燈籠人形」。
国の重要無形民俗文化財に指定されており、同八幡宮の放生会の際に催される、江戸時代から続く祭事である。

福岡市民にとって”放生会”といえば東区の箱崎宮を皆思い浮かべることだろう。こちらは祭事というよりも露天商の賑わいが楽しみであり、祭事としては何が行われているか知らない方も多いのではなかろうか。ここ八女福島における放生会では、総勢50余名で上演される燈籠人形が祭事であり、全国から訪れる観覧客の情熱や喝采をもって奉納される。

「屋台」と呼ばれる建物が八幡宮の境内に作られ、舞台は祭の期間中のみ披露される。
高さ8m、幅14m、奥行6m余りの二階建・三層構造で、釘や鎹(かすがい:コの字状の釘)を一切使わない。取り壊しが自由にできるようにするためだ。

今年の5月ごろに当地を訪問したのだが、参道の一角にブロック基礎が埋められただけ状態。雑草に覆われたその様子からは、開催期間中の華やかさ・艶やかさは微塵も感じなかった。

だがしかし、この地方の伝統工芸である仏壇造りの技法を生かし、上演の一ヶ月前に、わずか一週間程度で組上げられるこの屋台。金箔・銀箔・漆塗りで造られた舞台が燈籠の灯りに照らされるサマは、あくまで妖艶で美しい。

もし祭の期間外に訪れる機会があれば、祭の時との落差を楽しむのも一興かもしれない。あたかも人形劇の「カラクリ」の不思議を楽しむように。

舞台となる場所の傍らには、「八女福島の燈籠人形保存会公演事務所」が建っている。この会は全て地元の氏子で成っており、その方々が人形劇を演じ、祭を守り継いでいる。地元をあげての伝承活動だからこそ意義深い。

ことしの開催期間はシルバーウィークの9月21日~23日。この八女福島は伝統的建造物郡保存地区であり、祭の期間中も『あかり』をテーマにしたまつり「あかりとちゃっぽんぽん」など、さまざまな催しが行われている。もしもまだシルバーウィークの予定が決まっていない方は、ぜひこの地を訪れてみてほしい。

投稿~㈱エスアールエス宅継 住吉 英智

本社:福岡市中央区舞鶴2-7-1-313

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