どうする共産党!福岡県議、消滅の危機

福岡県議会(定数87)には現在、日本共産党が2議席有している。
直近の世論調査の政党支持率(「自民党」38.9%、「立憲民主党」5.7%、「日本維新の会」3.4%、「公明党」3.0%、「共産党」2.5%)からすると、もう少し多くても良さそうだが、選挙区の定数が1~5名(1が17選挙区、2が16選挙区)となっているため議席を獲得するのはなかなか難しい。

2人の現職県議(北九州市小倉南区・福岡市東区)はいずれも今期で引退予定で、4月の統一地方選で次の5人が立候補を予定している。

北九州市八幡西区・(定数3)真島省三氏(元)
同 若松区 (定数2)・山口律子氏(元)
同 小倉南区(定数3)・稲月昌子氏(新)
同 小倉北区(定数3)・八記博春氏(元)
福岡市東区(定数5)・綿貫英彦氏(新)

北九州の4選挙区については1月の市長選で共産党が推薦した永田浩一氏が立候補したが、前回選挙における共産候補得票数の約半分に止まっている。


また、福岡市東区の選挙区は前回定数が1議席増え、無投票で議席を獲得したもの。
綿貫氏は現職の福岡市議で、前回選挙で上位当選を果たすなど相応の知名度はあるものの、今回は維新候補が加わり、自民2、立憲1、公明1、共産1、維新1の6人で5議席を争うことになっている。
参考までに、昨年の参院選比例区、福岡市東区の政党別得票数は下表の通り。

更に、ここにきて共産党内部の問題が表に出てきた。

→ 弊社記事 赤旗・党首公選制を否定(1月21日)

イメージ低下は避けられず党内でも統一地方選に向けての危機感は持っているらしいが、「何もできない」というのが現状の様だ。

どうする共産党!

若者に響く政策と組織づくりを

日本共産党福岡市議団の市政懇談会に参加した。
来年行われる統一選挙を意識しての会と勝手に理解し、参加者の顔触れや出席者の数も予想して会場に入ったが、約40人の高齢者だけの集まりで拍子抜けした。

前の席には、市議団団長の中山郁美氏(早良区)、幹事長の倉元達郎氏(城南区)、綿貫英彦氏(東区)、堀内撤夫氏(南区)、松尾りつ子氏(中央区)、山口湧人氏(西区)に加え、来年博多区から立候補予定の木村たくじ氏(博多区)と 県議会議員の立川由美(東区)の8名が座っていたが、その割には余りにも参加者が少なかった。

学生運動世代の高齢化が顕著になり、選挙運動も ままならなくなっている状況は 党本部も 地方組織も認識しているが、打つ手がないと聞いている。
最近は地方議員もパソコンとデスクワークの仕事が主体で、活動量が低下しているように思える。

いくら正しいことを言っても、後を振り返ったら誰もいなかったでは話にならない。
幹部が長年居座って、組織の若返りを軽んじてきたことが 今の状況を作った要因と言える。
今後は、若者に響く政策や 参加しやすい組織を作るため、抜本的に改革していく必要があるだろう。