稲富修二候補

~再起を期す~

 慌ただしかった師走の選挙も終わり、福岡2区は自民党の鬼木誠氏が10万2、241票を獲得し、見事2期目の当選で衆議院議員の椅子を獲得した。

次点は8万3、535票を獲得した、民主党の稲富修二氏であるが、比例区での惜敗率も僅か70票足らずで落選となり、結果を覆すことも出来ず、悔しい思いをしていることだろう。

福岡2区の小選挙区当落が決まったのは、9時半前後だったが、比例区などの結果が出たのは、深夜も遅く2時前後ではなかろうか。

稲富修二氏も当然選挙事務所で、待つ身の辛さでイライラしながら結果を待っていたと思われ、自宅に帰ったのは3時前後になったはずだ。

確かに落選はしたものの、民主党候補として、他の選挙区では当選圏内の8万3、535票の票を獲得しており、高い評価を得ているが、落選したのには間違いない。

2年間の苦労を考えると、床に入っても眠ることは出来ず、密かに一人涙を流したことだろう。

しかし翌15日には朝7時から、来年春の統一選挙に出馬する、県議会議員候補者と一緒に西鉄大橋駅に立って、寒さを吹き飛ばすように街頭演説をしていた。

浪人生活の2年の間、地道な選挙活動が1票1票を積み重ねていったもので、次回の選挙ではさらなる鬼木代議士の脅威となるだろう。 続きを読む

福岡1区、どうなる?

~2年前の選挙がまだ尾を引いている~

アベノミクスに酔いしれた安倍総理は、中小企業経営者の苦しみなどへは理解が及ばないまま、大義の見いだせない年末総選挙に向けて走り出した。

2年前の総選挙では、井上貴博氏と新開ゆうじ氏が、福岡1区の公認を激しく争った経緯があるため、井上貴博氏は小選挙区で、新開ゆうじ氏は比例区で、ともにめでたく初当選したものの、今でもその当時のしこりが残っている。

しかし今回は、先日開かれた新開ゆうじ氏の政経パーティにおいて、後ろ盾になっている自民党実力者古賀誠氏が挨拶の中で、

先の総選挙で新開ゆうじ氏を比例に回したことを、強く反省した挨拶が記憶に残っている。

自民党本部は数日前に全国の第1次公認候補者名を発表したが、福岡は第2区から第11区までの10名が公認されたものの、第1区だけはまだ発表されていない。

そのため3日後には公示となり、選挙戦が始まるにもかかわらず、関係者は動くに動けない場台で、胃の痛む思いをしているようだ。

あくまでも噂に過ぎないが、自民党本部は2人とも公認せず、無所属で出馬させて、当選した方を自民党所属として扱うとの情報も流れている。

仮に2人の保守系候補が熾烈な戦いを演じることにでもなれば、漁夫の利で民主党の山本剛正氏にも勝機が見えてくる。 


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変わらぬ野党

~進まぬ野党再編~

21日に解散し、年末の忙しい時に選挙を断行する安倍総理に腹を立てる一方、自民党や公明党以外のあまりの野党の多さに、迷っている有権者は多いのではなかろうか。

アベノミクスと言っても、恩恵を受けているのは一部の大企業だけで、スーパー店頭からはバターも消えて無くなっており、一般国民の懐は寂しくなるばかりで、年末商戦で少しでも売り上げを伸ばそうと期待していた、中小の飲食店や小売業者は、予定が狂って慌てているように思える。

石原慎太郎氏や亀井静香氏、また渡辺喜美氏や小沢一郎氏など、自民党の一翼を担っていた実力者が、自分の意見が通らないと自民党を飛び出し、新しい党を作ったまでは良かったが、今回のみんなの党の解党に見られるように、離合集散の度に年を取り、勢力は半減し老いている。

自分の考えが正しいとは限らず、明日に対して生きる力が無くなった時は、過去の名声にとらわれず潔く引退すれば、新しい芽が育って成長するのは常識だ。

選挙には地盤、看板、鞄が必要と、昔からよく言われているが、昨今の地方選挙の中には、候補者が余り金を使わない方法を編み出して、当選にこぎつけているケースも見受けられる。

今回の解散総選挙を最後に、野党の実力者が落選すれば、次の世代を中心とした野党の再編も速くなり、自民党に対抗する勢力が誕生して、新しい日本が生まれてくるように思う。 続きを読む

衆院選・福岡1区

~年末を控えて解散総選挙~

福岡県は11の小選挙区に分かれているが、前回の総選挙では過去に例がないほどの自民党の圧倒的な勝利により、福岡県内では小選挙区を完全制覇、比例区を合わせて13名の衆議院議員が誕生した。

かつて福岡1区では民主党の松本龍氏が、数十年に亘って議席を維持してきたが、前回総選挙で落選した事により引退を決意、1ヶ月前に引退表明の記者会見をおこなっただけに、福岡1区ではまだ民主党候補者が決まっていない。

その一方では、自民党公認を巡り井上貴博氏と新開ゆうじ氏が激しく争った選挙区でもあり、自民党実力者である麻生太郎氏と古賀誠氏の、代理戦争と関係者の間では評されていた。

福岡1区選出の井上貴博衆議院議員は、前回の総選挙において地元市議会議員と軋轢があった模様で、まだその手打ちが済んでいないとの情報がある。

さらに地盤の博多区では来年の統一選挙で、県議会議員候補として議員の実弟と秘書が立候補するとの噂も聞かれ、決着がついていないとも言われている。

選挙におけるトラブルは何時までも尾を引くことが多いため、早い解決が望まれている。

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生コン出荷量~前年同期に比べ減少

去年までは土地オーナーに、賃貸マンション建築を積極的に勧めていたデベロッパーの中には、景気後退でオーナーも財布のひもを締め始めたことから、投資額の少ない軽量鉄骨や木造のアパート建築を勧め始めていることが、建築申請確認などを閲覧すると感じられる。
躯体工事の職人不足も影響を及ぼしているのだろうが、今期はまだ良いとしても、ゼネコン各社の来期の業績動向が気になってくる。
当然ながら高層ビル建築で原価の10%を占めると言われる、生コン出荷量も減少していると思っていたら案の定、全国生コン両連合会の調べによると、今年度4月から9月まで上半期の生コン出荷量は、4年ぶりに前年実績を1.7%下回ったようだ。
通年では今年度期首に想定していた年間需要9357万㎥が、9800万㎥前後にまで増えると予想しているものの、前年同期と比較すると1%の減少だ。
さて、安倍首相は消費税率10%をタイムスケジュール通りにアップさせるため、窮余の策として中国でのAPEC会議中に、衆議院年内解散をマスコミにリークし地ならしを整えた。
120円台目前の行き過ぎた円安はアベノミクスの失敗を物語っており、ごく一部の輸出産業だけが恩恵を享受しているだけで、逆に行詰まってくる中小企業が増える可能性が高くなったといえるだろう。


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