福岡市議会・新議長に阿部氏内定

福岡市議会の最大会派・自民党市議団は、20日に開催予定の臨時議会で実施される議長選挙に、城南区選出の阿部真之助議員(55)を擁立することに決定した。

会派18名から候補者を1本化するため、7日夜に会議が開催され、3名が手を挙げた。
投票の結果、僅差で阿部氏が選ばれ、議長選挙には公明党市議団も同調するとみられており、阿部氏が議長に選出されることがほぼ確実となった。

自民党市議団は、本来であれば高島市長を支える与党の立場だが、福岡空港の新運営会社への出資問題やロープウエー構想などで対立、更に今回の福岡市議選では、自民党の現職候補が当選を危ぶまれた激戦区に、高島市長が直前に新人をぶつけてくる暴挙もあった。
結果的に現職候補が勝ち残り、新人は落選、関係悪化に歯止めが掛からない状態だ。

今後の議会運営は、高島市長に近い公明党市議団や、自民系の福岡令和会と自民党新福岡との折り合いをつける必要もあり、新議長阿部氏の手腕に多くの注目が集まるだろう。



 

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福岡市議候補の自民党公認

福岡県は自民党の実力者である、麻生太郎副総理のお膝元だけに、自民党本部も同氏に対して、最大限の忖度や心配りをするなど、気遣いは想像以上である。

その様な背景から国会議員を始め、県議会議員や市議会議員に至るまで、公認問題に付いてはお伺いを立てているのが現状だ。

自民党新福岡に所属する3人が立候補を決意し公認申請を行った際に、福田衛氏(博多区)については従来通りに公認が決定するも、中島正裕氏(中央区)と飯盛利康氏(南区)には、何故か自民党の支部や県連の推薦が下りず、公認は保留されていた。

両市議が県連に掛け合うも結論が出ないところから、飯盛利康氏は福岡市長高島宗一郎氏を通じ、中島正裕氏は麻生太郎副総理に公認申請の要請を依頼し、何と告示日直前の27日に自民党本部が公認を決定する事になった。

しかし自民党内部でも異論がある様で、特に福岡県において麻生太郎副総理は、福岡県知事選挙でかなりの悪評が流れているだけに、今回の無理を通した公認のやり方について福岡市民は背を向ける可能性もあるだろう。



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自民党新福岡

自民党福岡市議団から、中島まさひろ議員、福田まもる議員、飯盛利康議員の3名が会派を離脱し、新しく「自民党新福岡」を結成、会派の代表に飯盛利康議員が就任して記者会見を行い、市議会でも代表質問などを行なっていた。

3議員が会派を離脱した経緯については、三者三様の理由も知っているが、そのうちの2名については、3期目の中堅議員であるにもかかわらず、根回しが余りにもお粗末で、自民党のベテラン議員は後輩議員にこれまで何を教育してきたのか、問いただしたいほどだ。

それにしても、発端ともなった長住中央公園問題について、長住地区の古い住民を訪ねて取材してみると、代表の飯盛利康議員の地元での評判は、決していいものではなかった。

これでは自民党福岡市議団を離脱した、飯盛利康議員の2年後の選挙が心配になってきた。