自民党の落選危機リスト

前回の衆院選では福岡県全11区で自民現職が当選した。

最近、落選危機にある与党候補者21名のリストが出回っているが、そのうち3分の1の7名が九州の候補者、福岡県ではなんと3名の名前が記載されている。
引き際が大事という言葉通り、今回の衆院選前には 多くの高齢議員が自ら身を引いたが、県内では当落線上ぎりぎりで挑戦する73歳以上の現職議員がその対象となっている。

「菅総理では戦えない」との声から岸田総裁が誕生したものの、安倍元総理の時代から使われ始めた「忖度」の二文字が未だ受け継がれ、最近の岸田総理は 周囲の圧力に弱く「朝令暮改内閣」と呼ばれている。
更に 野党共闘も進んだことで陰りが見られる今日この頃だ。

こうした中、比例の重複立候補ができない73歳以上の候補者は、落選すれば事実上引退となる。
引き際を間違えて 後悔先に立たずとならないよう、戦って頂きたい。

日本記者クラブ 党首討論

18日、日本記者クラブでの討論会に各党党首が参加し論戦を交わした。
討論の1部では、党首が他党首を指名し 質疑をするというもの、相手の弱点を突く質問が続いた。
特に 自民の岸田総裁に対しては、総裁選で掲げた公約が鳴りを潜めた経済対策に質問が集中、堂々とハキハキと上手に答えたが、素人の私が聞いていても 正面から答えていなかった。
当然、質問者からは「質問に答えていない」とチクリ、しかし再質問はできないルールでそれ以上は突っ込めなかった。


討論の2部は、記者クラブの代表からの質問だった。
立憲民主党の枝野代表に対しては、「立憲は国民の支持が上がらない理由は」という少し意地悪な質問が飛んだ。
対する枝野氏、「我々は政権の選択肢となるための努力を積み重ね、総定数の過半数の候補者を立てた。支持率が減ったことは問題ではない。世論調査で最終評価をしないで 投票結果で評価すべき」と回答した。

どの党首も 質問に対する回答は似たり寄ったり。

何だか、感心すると同時に 狐や狸に化かされている気がした。
質問には答えないわ、論点はすり替えるわ。
これで政治家を信用しろと言われましても。。。

足元の覚束ない先生

県知事選挙(3月25日告示、4月11日投開票)に出馬表明している服部誠太郎氏の選挙対策本部の組織ができた。

本部長には自民党県連会長の原口剣生氏が就任し、衆議院の選挙区ごとに国会議員が責任者として名を連ねている。

但し、6区だけは過去の経緯が尾を引いて、緑友会会長の井上忠敏県議会議員が就いている。
他人事ではあるが、鳩山二郎衆院議員は実父の地盤を見事に引き継いでおり、早くまとまればと思う次第だ。

しかし、どことは言わないが、6区以上に下部組織が崩壊し地方議員の実働部隊がいない選挙区が複数あるのも事実だ。

スキャンダル探しに週刊誌の記者も取材に入っているという噂もあり、先生方は秋までに行われる衆議院選挙前に、足元をすくわれないようご用心を。



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負けて勝つ・山本太郎氏

参議院選挙も終わり、福岡選挙区は事前の予想通り、自民松山氏、公明下野氏、立憲野田氏の3人で決まった。

ニュースらしいニュースがない中で、全国比例において2議席を獲得した、れいわ新選組・山本太郎氏の戦略には目を見張るものがあった。

本来であれば東京選挙区で立候補を予定しており、当選は確実と見られていたが、告示直前に比例に転出すると発表、しかも、重度障がい者の2人を比例区特定枠の1位・2位に置くことで、敢えて自身は落選の可能性が高い出馬を選んだ。

その結果、全国比例でその2名が見事に当選、山本氏は個人名で99万2千票の驚異的な票を獲得したが落選となった。

既に直近の国政選挙に立候補する意思を表明しており、今回の山本氏の戦い方に共鳴して追随する政治家志望の若手が増えてくると思われる。

次期衆議院選挙の台風の目になることは確実で、まさに試合に負けて勝負に勝ったと言えよう。



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福岡市南区の県議選

衆議院選挙で激戦が予想される、福岡2区に属する福岡市南区の県議会議員選挙は、定数4に対して5人の候補者が立候補の準備を進めており、中でも新人荒武みるき氏が台風の目となって、投票率によっては現職議員の落選も予想される状況、激戦が予想される。
県知事選挙によって投票率の上昇も考えられ、南区の有権者数は10万票を上回ることも予想され、トップの大量得票は難しいところから、最下位当選も2万票が必要との声も囁かれ、浮動票と呼ばれる層の動きで当落が決まりそうだ。
現職県議は自民党2人、公明党1人、国民民主党1人で、南区の県議会議員の勢力関係を示しているが、一般の世論調査では政治不信が続いて、半数近い人が支持政党なしの状態から、浮動票になっていると言って良いだろう。



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福岡県第11区

過去の常識を覆すような勢いは、めまぐるしく世界情勢を変えており、わが国はその中で木の葉のように翻弄され、為替レートと株価の変動を日本経済は一喜一憂しているが、政治の世界では再び解散風が吹き始めている。

福岡県下の衆議院小選挙区は第1区から第11区に分かれており、現時点ではすべて自民党が独占しているが、来年早々にも行なわれる解散総選挙を想定した共産党は早くも公認候補を決定した。

またかつて、一方の雄だった社民党は昔日の党勢が消え、候補者選出にも苦労する有様だが、次回の総選挙ではかろうじて福岡県第11区で候補者が擁立できるようで、社民党福岡県副代表の竹内信昭氏を公認した。

同11区は、自民党の武田良太氏が、ほかの選挙区では見られない、自公連立の強固な地盤を誇っているが、次回の選挙では官僚出身の保守系候補が立候補する準備を進めていることから、野党候補の一本化が成功すれば、三つ巴の激しい選挙戦が予想される。