候補者が決まっていない自民、9区・10区

昨日「維新と立憲の立候補予定者が全く決まっていない」と書いたが、自民も決まっていない選挙区がある。
前回、9区三原朝彦氏、10区山本幸三氏がそれぞれ選挙区で敗れた後、総支部長(立候補予定者)はいずれも空席となっている。

自民党の衆院議員の席が空くというのは滅多にない話で、保守系の政治家なら誰もが目指したいところだろう。
9区では、かねてより大家敏志参院議員は衆院鞍替えを希望していると言われており、最近も頻繁に選挙区内で辻立ち姿を見かけたり、ポスターが新しく貼り替わったりしているという。
また、10区では 4選を果たしたばかりの吉村悠県議の名前が聞かれる。

ただ、今年2月の市長選で 武内和久氏を当初から応援し、自民党市議団を離脱した2人の市議の動きにも注目が集まっている。
特に9区の三原朝利市議は 三原朝彦氏の甥、知名度があり 無所属でも衆院選に挑戦するという噂もある。

近いうちに 党が公募を始めるということだが、9区の緒方林太郎氏(無所属)、10区 城井崇氏(立憲)は選挙に強いので 保守系が1本化しないと 勝負にならないだろう。
調整ができるかが鍵だが魑魅魍魎の世界、 この先 何が起きるか分からない。

立候補予定者が決まっていない維新と立憲

中身はともかく 外交でポイントを稼ぎ、支持率アップに努めている岸田首相、G7広島サミット後、最短で6月の国会閉会と同時解散という噂もあるが、福岡県でも まず困るのが維新と立憲、現職以外の候補者選定はこれからとなっている。

統一地方選で躍進した維新は全選挙区擁立を目指すとしている。
選挙区で勝つのは難しいだろうが、都市部においては浮動票が期待され、2・3・5・10区あたりで擁立か。
4万票を超えてくれば 比例復活の可能性が出てくる。
前回比例復活を果たした1区 山本剛正氏、4区 阿部弘樹氏もうかうかしていられない。

野党第1党の座が危うい立憲は、前回の様に野党共闘路線か、維新と何らかの協力体制をとるのか方向性が見えてこない。
そうした中での候補者選定となるが、統一地方選でも候補者擁立できなかった自治体もあり、人材不足の傾向にある。
福岡市議選では12人の公認候補を擁立するも、現職2名、新人3名が落選する結果に。
「無理な選挙戦略で使い捨て」と厳しい指摘もあるが、県連幹部からは反省の声も聞こえて来ない。
これでは いい候補者は集まらないだろう。

維新が候補者を出すと、自民・立憲 両党の票が食われるが、維新候補が立った福岡市議選の結果を見ると 自民が減らした票の方が かなり多かった。
その自民も、前回選挙区で負けた5・9・10区のうち、候補が決まっているのは5区の栗原渉氏だけ、9・10区の候補者選定を急ぐ必要があるのだが、すんなりとはいかない事情があるみたいだ。

ー 続 く ー

支持率低下、年内解散の噂も

「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」
人は名誉を重んじることが大切という意味のことわざだ。

参議院選挙の終盤戦で安倍元総理が銃撃で亡くなり、早々と国葬が決まった一方で、マスコミは統一教会と国会議員との関係を一斉に報じ始め、安倍氏の負の遺産にも注目が集まっている。
特に自民党安倍派の議員は領袖の言動から、他の派閥より親密な関係議員がいたのは当然で、マスコミは次々と関係資料や過去の映像を入手し国民の知るところとなっている。

また、安倍元総理が亡くなったこのタイミングで、東京五輪組織委員会の元理事の捜査も始まった。
理事の選定段階から高橋氏について黒い噂が流れていたとも言われ、最近では金額も9億円に膨れ、他のスポンサーの名も一部で囁かれている。

先の世論調査で国葬反対が50%を超えた。
銃撃直後はあまりのショックで 国葬決定に異論は出てこなかったが、時間が経ち マスコミ報道で国民の意識に影響を与えたかもしれない。

同時に岸田内閣の支持率も下降線を辿り始めている。
「衆議院の選挙区割りが実施される前に年内解散」という話は1ヵ月ほど前から聞かれたが、現実となる可能性も出てきた。

衆院解散の時期

コロナ問題が出てくる前までは、衆議院解散はオリンピック後の秋が有力だった。

全国的な活動自粛で経済が停止している今、コロナ倒産のニュースが聞こえ始め、経済的弱者を追い込んでおり、直接的な支援が求められている。

政府は経済対策を次々と発表しているが、一部で望まれている消費税の引き下げ、0%、5%、8%と専門家や政治家によって税率は違えども、現時点では選択肢にはない。

とは言え、景気浮揚策になることは間違いなく、国民の信を問うには申し分のない施策、5月に減税解散に打って出るとの話もある。

5月でなくともオリンピック延期で、夏の時期の解散も十分考えられる。

いずれにしても、コロナウイルスの感染状況次第、拡大しているようなことになっていれば来年に持ち越すこともあるだろう。



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小選挙区の当落予想

桜の影響で、年末頃から1月20日に開会される通常国会の冒頭解散の風が吹き始めたと思われたが、緊迫した世界情勢への対応を優先した判断からか、収まったようだ。

県内に衆議院の小選挙区は11あるが、現状では自民党の先生が圧倒的な強さで全選挙区において議席を確保している。

2区、3区、10区には、比例で復活した野党の先生がいるが、自分たちの弱さを十分に理解しているだけに、自民党の先生方とは違う方法で、常々地元の有権者らに名前を覚えてもらえる努力に励んでいるのが窺える。

県内の自民党の先生方にIRの不祥事が及んでいることはないが、安倍長期政権に歪みや驕りがある事は国民も感じているのも事実。

ある週刊誌の当落予想においては、次回の総選挙で11選挙区全勝は難しく、中には苦戦を強いられるという予想も出ている。

パーティーラッシュの福岡

秋の訪れとともに、福岡の政界は議員先生方のパーティーが目白押しである。

最近は、パーティーの壇上に上がる発起人、来賓の人数が50人を超えることも珍しくなく、乾杯の発声まで1時間待つことも多く、出席者は相応の覚悟が求められている。

最近は国会議員だけでなく、県議、市議の先生方も頻繁に行なわれる状況が続いているが、年内には国会議員の先生だけでも10人前後のパーティーが予定されているようだ。

同時に年内解散、年明けの新年総選挙の噂が、東京永田町から秋風と共に流れ始め、今年は慌しい年末が予想されるだけに、企業経営者は早めの越年準備を進めている人もいる様だ。



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衆議院解散~11月か?

半世紀前まで「親孝行」と言う言葉は、良く使われ耳にしたものだが、最近は死語になったのか、親子の会話では使われず、聞くことも無くなった。
同じころ、「嘘つきは泥棒の始まり」とも教えられ、何事も正直に話すようにとしつけられた記憶があるが、日本のリーダーである総理大臣だけは、専権事項で伝家の放蕩とも言われる「衆議院の解散宣言」において、唯一つだけ「嘘」が公認されている。
衆議院解散は代議士先生方にとっては、一歩間違えば「先生からただの人」になる死活問題であるだけに、どの先生方も情報収集には真剣に取り組んでいる。
衆参同日選挙の噂が永田町に流れ始めると、真偽は別にして走り出したら止まらないのが解散の噂だが、今回の熊本での震災で7月の同日ダブル選挙は回避されたようだ。
過去の阪神や東日本の震災は、村山総理や菅総理の時代で対応が非常に遅かった記憶があり、それに比べると今回の復興事業スピードは速く、目を見張るものがあり安倍総理の支持率も上がるだろう。
7月の参議院選挙がどのような結果になろうとも、今回の震災対策が速やかに行なわれ、ある程度の目途が立ち、かつ復興事業が評価されることになれば、年内の解散総選挙は必至となり、参議院選挙後の4ヶ月が経過すれば公明党も了承し、総選挙は11月に行われる可能性が高くなる。


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血は水よりも濃い~ついに出た息子を後継者に

 マスコミが行う世論調査では、安倍総理の支持率が低下している数字が発表され、まだ弱いものの、永田町には早くも解散の風が吹き始めた。
来年の衆参同時選挙の噂は以前から流れていたが、95日間の国会延長が決まってからは、安倍総理の自民党内における求心力は次第に弱まることが予測され、伝家の宝刀が抜かれる可能性が出てきたのも事実。
福岡県内には選挙区が11区あるが、その中でもマコト道路やマコト大橋と呼ばれる新名所を作り、第7区に確固たる地盤を築き上げた自民党の実力者も引退し、秘書を後継者すえて当選させたが、次回の総選挙では実子を擁立する噂が流れ始めた。
現在先生と呼ばれている元秘書は、遠い姻戚関係にあるのは間違いないが、実子の血が濃いのは当り前のことで、親として後継者にしたい気持ちは十分に理解出来る。
しかし前回総選挙の福岡1区選挙では、麻生と古賀の代理戦争とまで言われたが、最終的には麻生に軍配が上がり負けたのは事実で、また福岡空港ビル建設においても、財務省と国交省との戦いと言われながら、施主から見事に裏をかかれて負けた。
元幹事長に長年仕えた実力者の秘書も、当選してまだ2年生議員でしかなく、もう少し見守る時間が必要で、逆に甘やかされて育った実子の評判は決して良いとは言い難く、立候補させるには無理があるように思える。 続きを読む